非「エコ替え」大作戦
長年乗ってきたマウンテンバイクが とうとうメゲてしまったのを機に、自転車を買いました。
先日の僕の誕生日プレゼントを兼ねて。
ママチャリと違うで。
キャノンデールというアメリカのメーカーのクロスバイクです。
自慢しておこう→
クロスバイクとは、ロードレーサーとマウンテンバイクの いいとこ取りをした、ロード系の自転車で、
軽量かつ程よいライディングポジションで、とても乗りやすいのです。
シマノの２４段変速搭載で、高速走行から急坂まで難なくこなします。
僕は今やバイク乗りのイメージで通っていますが、自転車も大好きなんですよね。
５歳でオヤジに連れられて山科から自転車で山を越え、滋賀県・琵琶湖へ遊びに行ったのは数知れず、
６年生で自転車で琵琶湖一周（２００ｋｍ）もしています。
１０代終盤までは、どこでもキコキコこいで行く、典型的な自転車野郎。
この世でこれを越えられる乗り物は無いと 思っていたほどです。
ところが、ひょんなことからバイクと出会い、大学生になると同時にバイク乗りに。
バイト代はバイクの維持費に消えていくほどの気の入れよう。
自転車なんか乗ってられるか〜と決別…したように思えました。
しかし、バイクにどっぷり浸かった生活が長くなるにつれ、
バイクは僕の人生の一部なのは間違いないのだけれど、バイクでは満たされない心の隙間を感じるようになったのです。
その隙間は、昨夏の「しまなみ海道」での１５年ぶりのサイクリングで唐突に埋まりました。
思い出したのです、自転車の楽しさを。
それからの僕は、自転車のウェイトが大きくなっていき、今回のクロスバイク購入に至りました。
実は、自分の稼いだお金で新車を買うのは、これが初めてなんです。
それまでの自転車は、親に買ってもらったとか、友人から譲ってもらったとか ばかりでした。
相対して物持ちがいいので、新しい自転車を買う機会になかなか恵まれませんでしたね。
自転車屋から家まで乗って帰り、
さっそく写真を撮ったり、じーっと眺めたり。
うれしくて仕方がない。
どこか走りたい！
そうや、職場に乗って行って自慢しよ〜っと♪
僕の仕事場までは、山科区から西へ 山を越え、京都盆地を横断する約１５ｋｍの道のり。
足慣らしにちょうど良さそうやん。
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２００８（平成２０）年９月１７日。朝６時２０分。
さわやかな秋風の中、Ｔシャツに短パン姿で自転車にまたがり、出発です。
これまで 太いタイヤに前輪サスペンション付きのマウンテンバイクに １１年も乗っていたので、
細く薄いロードのタイヤに、１０ｋｇを切る軽い車体なのでハンドルも軽く、
フラフラとまっすぐ走れず 何気に怪しいです（笑）。
それにも数分ほどで慣れると、快適な自転車旅に。
それにしてもペダリングの軽いこと軽いこと。
踏み込んだ以上にスピードが乗り、快速モードに。テンションも上がります。
こんなに速く走れていいのか！
家から３ｋｍほどで 山科盆地と京都盆地を隔てる、ルート最大の難所、峠越えに差しかかります。
頑張れば 僕の無駄に鍛えた脚力で走りきれそうな上り坂ですが、それでは折角の２４段変速が泣く。
ふっふ、みてろ坂道。必殺、減速チェーンジ！ガチャガチャ（フロントのギアを変える）
ガシャッ、ギギッ！！
チェーン外れましたorz
新車やのに なんでやねん！！！(-_-xx)
ギアとフレームの間に外れたチェーンが噛みこみ、無理やり外そうと強く引っ張ったら
フレームの赤い塗装がはげて、アルミの地肌まで見えてるやん！！
買ってわずか３日、全走行距離５ｋｍでキズモノに （車は買ってから２週間も無傷を通せたのに…） ○|￣|＿
早くもチェーンの初期伸びが始まっているようで、全体にたるんだ感じがあります。それがチェーン外れの原因のようです。
でも、凹んでいる場合ではありません。
朝早く家を出たのも、最初からハイペース走行なのも、
我が職場の、「遅刻は欠勤扱いで帰らされる」という恐怖のシステムがあるためです。
すぐにチェーンを元に戻し、気を取り直して走ります。まだ山科を脱出できてないんやで…。
上り坂では軽いギアを選択したにもかかわらず、汗をぶりぶりかき、
全行程の５分の１しか走ってないのに、シャツどころかパンツまでしっとり…。
背負ってるデイパックも背中の汗を吸い、イヤなニオイを発してるやんorz
峠のトンネルを抜けると、楽しい楽しい下り坂。このために上り坂を頑張ったんやもんね。
しかし、風を大きく受けると軽すぎるハンドルが小刻みにブレるので、怖くてスピード出せませんorz
タイヤが細いので、コーナリングでバンク角が稼げず大回りになってしまいます。
京都盆地に入ると、ようやく自転車も通行できる歩道が出てきます。
最初のうちは歩道を走っていたのですが、すぐに車道走行に変わります。
だって、歩道ガタガタやし。
細く薄いロードタイプのタイヤでは、路面のちょっとしたギャップでもモロに体に受け、乗り心地が悪いのです。
歩道に敷かれたタイルの隙間や、点字ブロックですらハンドルを取られます（怖）。
それだけシビアなのに加えて、
段差はあるし、ドブのフタの穴にタイヤがハマりそうやし、
電柱や街路樹やＵ字柵にもぶつかりそうやし、マンホールのフタの周囲の舗装は盛り上がってるし、
幅が自転車１台分しかないくらい狭いところもあるし、バス停でバス待ってる人が歩道をふさいでるし…。
こんな歩道走っていたら、いつ危険な目に遭うか分かったもんじゃありません。
それに対して車道は、段差や障害物がなく、道自体もフラットですので、
車がそばを追い抜いていこうが、自転車の走りに関しては絶対的に安全です。
バイク通勤してるときは、車道を走る自転車が危なっかしく邪魔に感じましたが、
自分がその立場になって、特にロード系の自転車が車道を走る理由がやっとわかりました。
危なくて歩道を走れへんのやわ。
つくづく、ニポンの道路は自転車にやさしくないんやなと痛感。
また、京都市街の多すぎる信号に、ご丁寧にもひとつひとつ引っかかり、随分時間をロスした気分になります。
車やバイクから自転車通勤に替えた方の最大の理由は、ガソリン代の節約だと思います。
お世話になった自転車屋さんでも、同じことを訊かれましたし（笑）。
僕はそれが理由ではなく、単純にサイクリングの出来る自転車が欲しかっただけですが。
ま、ご承知のとおり 僕は極めて燃費の悪いボディのため、山越えしただけでお腹と背中がくっつきそうです（笑）。
朝ごはんはしっかり食べたのに…。
かくなる上は、コンビニに緊急停車〜！
朝７時から買い食い（笑）。どこの中高生や おれは…。
「２相棒」なら、片道ガソリン１Ｌ（１６５円）で走れるのに、
自転車の僕は、オニギリとカロリーメイトを１つずつ買って計３７０円の出費。
エコロジーな乗り物に乗って、非エコノミーじゃ意味あらへんやんorz
自転車だと、バイクと違って風景を楽しむ余裕が生まれます。
毎日通ってる道なのに、気付かなかったことをいろいろと発見しました。
こんなところにこんな店があったのか、とか、こんなところに抜け道が！とかね。
日がすっかり高くなった中、職場までもう僅かの距離となり、毎日仕事のトラックで走る道を自転車でトレース。
いつもの高い目線ではなく、風を全身に受けて走る自分目線が新鮮です。
職場到着、７時２５分。所要時間１時間５分。
うひ〜走った走った、今日一日の仕事分は運動したな。おつかれさまでした〜（笑）。
定刻の８時には余裕でしたが、買い食いのロスが響いて１時間を切れへんかった（涙）。
僕がすぐにしたことは、作業服に着替えるより先に汗まみれの服の洗濯（笑）。
着くなり、某事務員（♂）が勝手に僕の自転車に乗り、
「これムチャクチャ乗りやすいわ〜、『備品シール』張ってウチの職場のものにしよう」
こら〜！
上司は、
「えいまる君、赤好きやな〜。これからは『赤チャリ』って呼ぶわ」
値の張ったクロスバイクが、一気に９８００円の安物テイストにorz
なかなか楽しい通勤になりました。次はもっとゆっくり走って、サイクリングを満喫します。
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え、帰り？行きとは逆で最後に山越え。これイジメやろ〜。
また汗まみれになり、帰宅してすぐに風呂に突撃しました（笑）。
明日は足が筋肉痛やろうなぁ…。
（２００８．９．１８）
