弘法さんに潜入せよ




お祭りというと、真っ先に思い浮かべるのは縁日ですね。
京都にはさまざまな祭事があり、そのたびにたくさんの屋台や露店が立ち並びますね。



小さいころから縁日が好きで、幼いころから両親に連れて行ってもらってハシャいでいたものですが、
いい歳になった今でも、人が集まり威勢のいい非日常的な空間は僕の心をワクワクさせます。
あまりに混雑して押しくら饅頭状態になるのは かないませんけど。




その中でも京都で最大規模を誇る縁日が、
弘法大師・空海の月命日にちなんで毎月21日に東寺で行われる「弘法さん」
菅原道真の月命日にちなんで毎月25日に北野天満宮で行われる「天神さん」です。

どちらも早朝から境内やその周辺に1000以上の店が立ち並び、様々なものが売られます。



特に、
12月に行われるものを 「終い弘法」、「終い天神」、
1月に行われるものを 「初弘法」、「初天神」
と呼んで、特に賑わいます。

今は亡き父方のおばあちゃんは、毎月弘法さんに足を運んではお参りをしていたそうです。



京都人の端くれとして、うっかり「弘法さんや天神さんを知らない」と言ってしまったが最後、モグリ認定ですので、
1月開催の「初弘法」にシグナスを繰って行ってまいりました。



2013年1月21日、月曜日。午後12時半。

東寺に到着です。
僕はナメてました、弘法さんを。


平日やし空いてるやろうと踏んでいた僕。
昼ご飯を食べて、のうのうとやって来ましたが、時すでに遅し。



門前から人が洪水のように溢れていて、いきなりドン引き。
京都駅前から東寺までの約1kmの道のりも、人の行きかう列が途切れませんでした。

新商品の発売を待つ長蛇の列とか、バーゲン開始を鼻息荒く待つオバサンの列ならまだわかるんですけど、
ここに集結している人種は、そのどちらでもありません。異様な雰囲気です。


とにかく、訪れる皆さんは、大変熱心なのです。僕は不届き者なのです(笑)。



って、今日は平日なんですけど、この人たちはヒマなんか?(笑)




いつものように門前にバイクを停めようとした重役出勤気分の僕は、
ガードマンに「今日は東寺には駐車出来ません!シッシッ」と追い払われました orz


そんなに大声で怒鳴らんでも聞こえますがな、ああ僕が悪いんですよ僕が(拗)。



仕方なく北に上がった梅小路公園の駐輪場にバイクを停め、5分ほど歩いて気を取り直して再び門前へ。
ぐふふ、これで心置きなく弘法さんを楽しめる!




ようやく山門をくぐり境内へ。
そこはいつもの静かな東寺ではなく、おびただしい露店ともみくちゃになりながら行きかう人々
そして露店から飛び交うにぎやかな声。




お祭りの縁日と言えば食べ物関係の屋台が大半ですが、ここは違います。



論より証拠、写真をたくさん撮ってきましたので、その一部を見ていただきましょうかね。





↑時期的にちょっと遅いけれど、カレンダーだけを売ってる店。





↑こちらは雑貨屋。英語ではグロッサリーショップ…商品がタワシでは似合わんな(笑)。





盆栽とか骨董品とか引き出しとか買うヤツいるんか?!と突っ込みたくなりましたが、普通に買ってる人がいて、
一応のニーズは満たされていると再確認しました。





アンティークな抽斗(ひきだし)とか買って、どうやって持って帰るのか。
宅配サービスの案内は無かったな(笑)。





↑普通の店でなら鍵つきのショーケースに入ってそうな刃物がナマで売られています。
ちなみに、包丁の実演販売をしている別の店もあったんですけど、
売ってるオッちゃんがズバリそのもののルックスで怖くてカメラを向けられませんでした(震)。





↑バットとボールではなく、長芋と山芋です(笑)。





自転車なんか投げ売りですやん。
京都観光するなら下手にレンタサイクルするより、ここで朝イチに買って乗り倒して、
夕方に中古自転車屋で売り飛ばしたほうが経済的かも。





端切れ(ハギレ)を売ってる店はいくつもありました。
山のように積まれた端切れをオバサンたちが引っかき回して荒らしています(笑)。





モモヒキ(写真中央)とか、お年寄りの洗濯物が干してあるみたい(笑)。




見て回るだけでも十分に面白い。
買うにしても、値札はあくまで目安の値段ですので関西人お得意の値引き交渉するとどんどん安くなったりもします(笑)。




まぁ、この「プロのテキ屋」による巨大蚤の市に最大の特異点は参拝者の平均年齢でしょう。

初弘法の中心年齢層は、何曜日に開催されようが関係ないだろう60代後半から70代あたりといったところで、
髪の毛の黒い人たちを探すのが難しいくらい(笑)。
その方々の放つコテコテの関西人らしい活気を味わうのもまた良し。



逆にこんなところに居る数少ない若い人たちには、
平日にいったい何をしてるんや、仕事をしろ仕事を!と叱責したくなります。

仕事をサボって来ている僕は人の事をいえませんが orz
おれなんか目立ってたやろなぁ…。無駄にデカいし。




ちょっと露天を冷やかして帰るつもりが、境内をひたすら歩き続け(3周はしました)
買い物はせず、食べ物の屋台ばかり4軒もハシゴ。
そのなかでも出来立てのワラビモチが最高においしかった。温かいお茶も出してくれて、体も温まりましたよ。




気がついたら2時間半も経っていて15時を過ぎていました(驚)。
こんなに長居をするつもりじゃなかったのに。




翌日の新聞には「初弘法」は15万人の人出があったと書かれてました。
寒かったけど天候は良かったし、出店側にとっても参拝側にとっても◎だったんじゃないかな。


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僕の亡き父方の祖母は、毎月 弘法さんに行っていたそうです。
信仰深い方や、にぎやかなのが好きな方は京都の話のタネにどうぞ。


だいたい、弘法大師の命日にちなんで行われる縁日なので、訪れたからには本殿でお参りをすべきなのですが、
そちらはオマケ扱いとなっております(笑)。