排気ガスと共に去りぬ




ファァァァアアアーーーーーーンン!!!



咆哮を轟かせ、猛獣のダッシュのごとく走り去るバイク。
あたりに残される排気ガスのにおい。



かつては「ガス酔い」なんて言葉があったくらい、バイクには排気ガスのにおいが付きもので象徴だったのに、
最近のバイクはガスのにおいがしませんね。




それは、何度も繰り返される排気ガス規制の強化のタマモノです。

僕がバイクに乗り始めた1995(平成7)年当時は、
バイクの排気ガスには規制がありませんでした。


つまり、野焼きと一緒だったんですね。




当時、既に車には厳しい排気ガス規制が敷かれ、環境に配慮した仕様になっている一方で、
野放図だったバイクに規制のメスが入ったのは1998(平成10)年でした。



それからというもの、年々その基準が厳しくなっていき、そのたびにバイク界は悲鳴を上げることになります。



ここで排気ガス規制開始から現在(2025(令和7)年)までの流れを見ていただきましょう。

1998 平成10年排出ガス規制
1999 ユーロ1平成11年排出ガス規制
(→コラム「環境に優しいバイクを目指して」)

2005 ユーロ2
2006 平成18年排出ガス規制
2007 ユーロ3
(→コラム「85%減の彼方に)」

2012 平成24年排出ガス規制
2016 ユーロ4平成28年排出ガス規制

2020 ユーロ5令和2年排出ガス規制
(→コラム「ファイナル50、ようこそ『50』」)

202X ユーロ6?
20XX エンジン車の生産終了?
(→コラム「Xデーは2040年」)

(文章は「WEBヤングマシン」より引用)



規制が強化されるたびに、往年の名車が対応できなくなりどんどん引退していきます。
それこそ「排気ガスと共に去りぬ」です。


環境に配慮するのは化石燃料車の宿命であり義務と思いますし、モデルチェンジという新陳代謝も必要ですが、
規制に対応できないから名車の維持も諦めました…では、寂しくもなります。



次の排気ガス規制(ユーロ6)では、どの名車が去ってしまうのやろう…。




記事引用:
WEBヤングマシン 「バイクが大量絶滅の危機!? 10月末より令和2年排出ガス規制施行開始」
https://young-machine.com/2022/09/10/362943/