ファイナル50、ようこそ「50」
またもやモーターサイクルショーでのお話(今回もよろしくお付き合いを(・∀・))。
ホンダのブースを散策していると、その一角にスーパーカブが置かれていまして。
まぁ、ホンダの「顔」ですもんねぇ(→コラム「カブヌシ総会」)。
水色とベージュと赤の3車種。
あっ ( ̄▽ ̄;)
赤の紹介は以上です。 ピュー 三
(lll´Д`)
部外者を追いやったところで本題にまいりましょう。
水色とベージュについてコッテリといきましょうかね (
^ω^ )
こちらのスーパーカブ50は、ファイナルエディションと銘打たれています。
そうです。1958(昭和33)年にデビュー(→コラム「はじめの一台」)し、
長年日本各地で大活躍してきた50ccのカブ(→コラム「スーパーカブヶ島」など)が
今年(2025(令和7)年)の秋でついに生産終了し、67年におよぶ長い歴史に幕を下ろすのです。
それもこれも、にっくき排気ガス規制のせいです (#゚Д゚) (→コラム「原チャForever」)。
そして、今年の秋以降、それに代わる新しいカブが発売されます。
それがベージュのカブです。
「スーパーカブ・ライト」という名を与えられています。
ですが、エンジンは50ccではありません。
ホンダのブースには一切の説明がなされていませんでした(細かいところはまだ企業秘密らしいですわ)が、
噂によると「ライト」は110cc(らしい)です。
そのままの排気量では原付免許では乗れませんが、
先日施行された新基準原付(→コラム「シン・原チャ」)に適合するようデチューン(性能を下げること)し、
原付免許で運転可能で、車両法上も原付1種となる、いわゆる「みなし50cc」初のモデルになります。
「ライト」のエンジンは、デチューンにより最高出力は4kW(5.4PS)以下にされているようですが、
既存の50ccモデルとは決定的に違うところが見えていましたよ。
スーパーカブ50 ファイナルエディション | スーパーカブ ライト | スーパーカブ110・HELLO KITTY |
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メーターの目盛りの下にある小さな数字にご注目。これ、各ギアの守備範囲を示しています。
50ccはローギアが15km/h、2速が30km/h…になっていますね。
「ライト」はローギアが25km/h、2速が50km/h…です。
「ライト」と110ccのキティちゃん、各ギアの守備範囲が一緒ですやん。
(「ライト」も4速仕様なのに、4速が不要といいたげなメーター表記はどういうことなのか)
(キティちゃんは4速いっぱいで100km/hなのに、140km/hまでメーターが刻んである理由を問い詰めたい)
つまり、最高出力や最高速度はリミッターで抑えられているけれど、トルクは110ccモデルのまま。
出足が遅かった50ccカブとは違い、「みなし50cc」のスタートダッシュは別物。確実に速い。
ストレスも軽減されますね。
それからよく見ると、50ccがドラムブレーキなのに対して「ライト」はフロントがディスクブレーキで、
50ccには装着義務がないABSも付いてます。(→コラム「急ブレーキアレルギーの君へ」)
つまり、「ライト」は110ccモデルに小細工をしただけのもの(放言)に見えます。
バイクのホンダと言えど、新基準原付のために新たな投資は出来なかったか…(´・ω・`)
そして、こういうスタイルが業界のスタンダードになるんかなぁ。