絶版フィフティ




もうじきなくなるのか、と思うと無性にいとおしくなる。


そう、原付…50ccのバイクである。

いくたびの厳しさを増す排気ガス規制を、メーカーはユーザーのためにと企業努力で乗り越えてきたけれど、
今回はそれを止め、規制強化とともに生産を終了。いずれ絶滅の道を歩む。(→コラム「原チャForever」)



とは言っても、現在(2024(令和6)年秋)残されている現行の国産50ccモデルは、

ホンダ ヤマハ スズキ
・タクト
・ジョルノ
・ダンク
・ベンリィ
・スーパーカブ/クロスカブ
・ジャイロ/ジャイロキャノピー
・ジョグ (※タクトのOEM)
・ビーノ
(※ジョルノのOEM)
・ギア
・アドレスV50
・レッツ/レッツバスケット



なんと寂しいラインナップ。
若いころに原付免許を取得して日常の世界が大きく広がった方も少なくないだろうに、その末路がこれか。




過去には日本が50cc天国のような時代があった。

バイクの排気ガス規制が始まるころの 今から25年前、1999(平成11)年のバイク雑誌に、
その当時で既に絶版となっていた、天国時代の50ccたちの特集が組まれていたので、いつものように勝手に紹介したい。

























すべて (c)チャンプ・ユー



どれだけ50ccが熱かったのだろう。どれだけ原付のニーズがあったのだろう。
きっと原付があふれる光景だったのだろう。


もはや写真でしかお目にかかれないのか…。


いや、








昭和時代の車のイベントの片隅で、ずらっと勢ぞろいしているではないか。
あの熱かった時代の名残が。キチンとナンバー登録もして。



最初に、絶滅するなどと書いたのを取り消させてほしい。
50ccはずっと生き残る。

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後姿からすると、ちょっとアレっぽいけど、大目に見るか。




記事引用:チャンプ・ユー 1999年3月号(三栄書房)