酔い止めトドマツ
子どものころは、天下無敵の「乗り物酔い王」でした。
ありとあらゆる乗り物で酔う。
どれも全リバースのオプション付き(お食事中やったら続きを読まずそのスマホを片付けようね)。
車に乗ったら酔う。
バスに乗ったら酔う。
電車に乗ったら酔う。
船に乗ったら酔う。
手漕ぎのボートに乗っても酔う。
バスでは酔いづらいはずの先頭座席に座ってもアカン。
列車では進行方向に座ってもアカン。
お腹に食べ物が入っていようがなかろうがアカン。
当時、よく効くと言われていた某酔い止め薬を飲んでも効果なし。
それらのほぼ全てで最初から最後までオール・フル・リバース(たびたび失礼)。
とにかくアカンもんはアカン。幼かったから、迷惑をこうむるのはいつも一緒の家族。
今でも、あの時の僕の酷すぎる乗り物酔いで困らせたことは申し訳なく思っています。
子どもが乗り物酔いをしやすいのは、
体の成長において、バランス感覚とつかさどる三半規管の発達が遅いってのが問題なんやね。
15歳くらいでようやく完成するらしいし。
そんな僕が乗り物酔いを克服したのは18歳のとき。
高校の卒業旅行にて青春18きっぷで5泊6日の鉄道旅行をしたんです。
その歳になってもまだ乗り物酔いのコンプレックスが残っていたのに、それを同行者に言い出せず出発。
すると、半日以上列車に揺られていても酔わないどころか、一度も酔わずに旅行を終えられ、
乗り物に対する自信がつき、以後基本的に酔うことはなくなりました。
ドライブで友人が運転する助手席で延々とカーブが続く山岳路を行こうが、
荒れたの外海で波をジャンプするように疾走する小型の高速船だろうが、
台風の接近で時化た海を行くフェリーで立っていられないほど揺さぶられようが、
立ち乗りの丸太舟で長時間の川下りをしようが、
飛行機でエアポケットにハマって急降下しようが、酔わず。
幼いころのあのサマは何やったんやと。
なのに、車で道に迷い迷走する自分の運転で2回くらい酔いました orz
乗り物酔いを完全に無くすことは難しいでしょうが、軽減させる研究はなされているようでして、
こんなものが載っていました。
(c) 朝日新聞
そうなんですよ。他人の車にはそれぞれ車内に特有のにおいがしますよね。
新車にも独特のにおいがありますやん。
電車やバスのように不特定多数が乗りあう乗り物だと、
それぞれの体臭や香水のにおいや喫煙者の吐息や、お土産の5●1の肉まんのにおいやらが混ざり合って悪臭に昇華するし。
それらをトドマツ…木の香りで緩和させる。
やはり木々にはそういう効果があるんですね。
森林のにおいは体がリラックスしますもんね。
っていうか、そういう天然素材のものを僕が乗り物酔いを克服する前に開発してほしかった。
そしたら僕の子どもの頃、汚名をかけられずに済んだのに orz
記事引用:朝日新聞 2024年11月21日付朝刊