真ん中で安心するのはまだ早い




中央線があり、車道と歩道が隔てられている道路を思い浮かべてください。
僕なら、地元の三条通りや外環状線を思い浮かべます。


そういう道で、歩行者が道路を横断する場所は、横断歩道や陸橋や地下道など…と、
一応は決まっていますよね。



でも、近くに適当な横断箇所がなかったら、
車の流れが途切れたタイミングを見計らって車道をパパッと走って渡ったり
しませんか?
ありますよね、そういう経験。



渡る前に右を見て車ナシ。左を見たら遠方にこちらへと接近しつつある車アリ。
でも、距離があるから「まだまだ来ない」と安心して
「今なら渡れる!」とばかりに右だけ再確認して車道に飛び出したら、
車道中央を過ぎたところで左から来た車にバチコーンと轢かれる、と。


絵にするとこんな感じです。





…なんで僕が「2相棒」に轢かれなきゃアカンのですか orz
どーせ おれはこういう役回りなんや。他人の不幸は蜜の味、ってか ((( ̄へ ̄井)


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車の移動速度をナメてはいけない。
時速40kmでも5秒で55mくらい走るんですよ。
時速60kmなら5秒で80m強。目測なんて当てになりません。



特に足腰の悪いお年寄りは道路を堂々と渡ってくれます。
しかも歩く速度が遅いのでなかなか渡り切れないんですよね。




今日の仕事帰りにバイクで走行中、まさしくその典型例に遭遇したんですよ。

横断歩道のない三条通で進行方向右側から、おじいさんが右だけ見て渡り始めたのが僕の右視界に入りました。
そしたら、僕の直前を走っていた車が親切にもおじいさんに道を譲るべくブレーキをかけて停まりまして。

僕は停まれましたけど、先行車のお節介のおかげで僕が後続車にオカマ掘られそうになりましたわ (#゚Д゚)

おじいさんは杖を振り上げて感謝の意を示しながら僕たちの前を堂々と渡ってくれました。
その杖は振り回すものではありません!!(→コラム「最強兵器はステッキ」)



足腰の悪い彼らがちょっとでも歩く距離を短くしたい気持ちは分かるんですけど、
その行為が周囲に迷惑を及ぼすなんて考えもしないのでしょうね。



以前にも、4車線の堀川通りで、
僕の前を行く覆面パトカーが車道を渡っているおばあさんに道を譲ってましたが、
マイクで「横断歩道を渡ってください!!!」と言ってました。

おばあさんは急にスピーカーで言われて鳩が豆鉄砲食らったような顔しながら渡ってましたので、
停まってくれたシルバーのクラウンが警察車両と分かってなかったでしょうけど(呆)。




運転する側からすると、基本的に進行方向右側から歩行者が来ることなんて想定していません。
中央分離帯の植え込みから歩行者が急に見えたりしたら冷や汗モンですよ。


先日、こんな調査結果が出ました。


車道を横断する歩行者が、左から来た車に撥ねられた件数は、
右から来た車の場合の
4倍にもなるそうです。


つまり、運転する側からすれば、
右から渡ってきた歩行者は、僕たちのことは見ていない
と思うべし、ということ。



歩行者の皆さんへ。
出来ることなら車道の横断は止めてくださいね。僕もハンドマイクかメガホンを用意して警察ばりに言ってやろうかな(笑)。