その後の「10円高速」



※おことわり
このコラムでは、125cc未満のバイクを便宜上まとめて「原付」と呼んでいます。



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京都府南部から奈良県を経由して和歌山市までをつなぐ「京奈和自動車道」

読み方分からないですよね。

けいなわ自動車道」と読みます。地元民の僕ですら読めませんでした(笑)。



京都府エリアの城陽〜精華(せいか)間が先行して開通し、
以降、和歌山県エリアが全線開通
奈良県エリアも
京都府最南端〜奈良県橿原市の間を除いておおかた開通しています。


しかも、現在(2020(令和2)年)、有料なのは最初に開通した京都府エリアのみで、
奈良県・和歌山県エリアは全線無料です。


ですので、京都市街〜和歌山市間は京奈和道を使い、
未開通区間である奈良市街のR24の混雑をちょっと我慢すれば
両区間約120kmをわずか630円(普通車・現金)で走れちゃいます。



暫定2車線(→コラム「 暫定 恒久2車線」)の区間が多いですが、
信号も無くそれなりのスピードで走れると考えたらおトクと思いますよ。



って言うか、何故京都府エリアは有料のままなのか?
無料開放してくれたら並行して走るR24の慢性渋滞が解消できるというのに!
(僕もケチらず京奈和道を使うよ〜)




さて、その京奈和道の最北端、城陽IC〜田辺北IC間の1.6kmは、
原付も本線を走行することが出来ました


この間は木津川という河川を跨いでいます。
が、周囲に渡れる一般道の橋がないため、
本来 自動車道を走れない原付も、生活道路として特例で通行出来たんです。


本線の両側には側道があり、自転車と歩行者も通行出来るようになっています。


その辺についてはこちらのコラムをどうぞ→(「京奈和『10円高速』探検隊」)


過去形で書いているのは、京奈和道が新名神高速と接続することになり、
それに伴い原付は本線を走れなくなってしまったからです orz



で、どうなったかと言うと、京奈和道の側道を拡張し、原付専用の道路が設えられたんですね。



ちょっくら見てきましたのでご報告いたします。



かつての本線走行可能のときは、
城陽側は、R24の片側2車線の右側車線を走っていれば、道が二股に分かれ、
城陽入口(※ICではない)から自然に京奈和道に入っていく仕組み
になっていました。


それが、IC化してからというもの、原付道の入口は案内標識で誘導され、
R24から地味な交差点を曲がり、田畑の広がる道を行くと…、



ありました。城陽側の入口です。
以前から存在した自転車歩行車道の入口と同じ位置に原付道の入口が。





扱いが一気に下がっちゃいましたやん orz



原付は赤い舗装自転車は青い舗装歩行者は黄色い舗装と路面が色分けされています。
もちろんそれぞれがガードレールで区分けされていて、安全に通行できます。




この標識、ややこしいんですけど。




標識を律儀に読む人だったら混乱しますよ。




一方通行の標識を見たら自転車も一方通行なのかと思わせますが、実は対面通行OKです。
(↓写真の青い舗装に注目)




原付だけ一方通行
そのため、反対側の田辺北IC→城陽ICへは本線を挟んだ反対側の原付道を通行する必要があります。

まぁ、バイクがこの道幅で対面通行したら、正面衝突しかねませんし、これはこれでいいでしょう。



「自動車・二輪車(125cc超)は入れません」の看板の片足がドブにハマって
雑草と同化してる
のが哀愁を誘いますね(笑)。






で、田辺北IC側の出口は、以前と全く同じ体裁のままです。
お支払い方法もお賽銭箱システムのままですし、通行料金も10円のままです。


ただ、無料通行される方が多いのでしょう、監視カメラがバッチリついてますので、
たった10円のお賽銭をケチって突破して、犯罪者にならないようにしましょうね(笑)。