脳トレ補助標識(エキスパート編)




交通標識は、誰にでも分かるよう、単純かつ明瞭に作られていると思います。


しかし!!
標識ではなく、その標識の下に引っ付いている注釈が、分かりやすさを台無しにしています。
注釈とは、そう「補助標識」

1回目でいきなり「上級編」と称し、瞬時の判断が困難なものをご紹介しましたが、

第2回目は、さらに混乱しそうなものをお見せしようと思います。
いうなれば難関中学や難関高校の入試に出てきそうなイジワル問題です。




では行ってみよ〜!


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手始めに易しいのから。

ご存知、駐停車禁止の標識です。


京都市内で言うなら四条通や河原町通りなどの繁華街などで見かけることが多い、
停まったらアカンがなの意味ですね。
ちなみにこの写真は東京都八王子市で撮ったものですが。



標識の外周に「7.30−8.30・17−18」の表示。
普通なら補助標識に書かれるはずの、標識の適用時間が一緒に書かれています。



これを補助標識も含めて平たく解釈すると、
「平日の通勤時間帯は一般車両は停まらず走ってね」といったところ。






次。同じく東京都八王子市から出題。

バス専用レーンの標識ですが、↑の駐停車禁止と同様、
簡単に解釈すると、通勤時間帯は各種バスのスムーズな運行にご協力を…かな。


まぁ、電車と違って(路線)バスは交通事情により遅延するのが当たり前ですので、
車線を確保して出来るかぎり定時運行を行い、バス利用者の減少に歯止めをかけよう…。


そこまでは僕の考えすぎですかね?(笑)









またもや東京都八王子市からの出題。
京都在住の えいまるが どーして東京ネタばかり出題するのかなどの疑問を持つと、秘密警察が…。

あ、いや、何でもありません(笑)。





幹線道路から住宅地への入口に掲げられた標識。
同じ意味なので2つ並べておく。



この道は深夜に走行する長距離大型トラックの抜け道なんですかねぇ?
ついでに車検が必要なバイクも締め出しって、いかがなものでしょう。
「2相棒」も通れへんやないか。

騒音公害とか、小僧が暴走するとかあるんですか?



それなら車検の無く野放しになっている250cc未満のバイクのほうを規制すべきだと思いますが…。






京都府の日本海側にある名勝、天橋立から出題。


普段は125cc未満のバイク(原付1種・2種)だけは通行できるので
「125cc未満の二輪車を除く」の補助標識が掲げられていますが、これを撮影したのは真夏。


海水浴場となる関係でか、
昼間は全ての原動機つきの乗り物が通行できません。



あと、「『自転車を除く』は別に無くても構わないと思う」に3000点(古)。






大阪府摂津市の淀川にかかる有料橋
「鳥飼仁和寺大橋
(とりがい・にんなじ・おおはし)のたもとを
自転車でサイクリング中に見つけました。



上側の標識と補助標識により、

・原付はいつでも通行OK。
・原付2種以上のバイクとバイク以外の全ての自動車は、
 朝夕の通勤時間帯以外は通行OK。




下側の標識と補助標識により、

・積載1t以上のトラックは朝夕の通勤通学時間帯のみ通行OK。
・バスは終日NG。



…両方の標識と補助標識を組み合わせて解釈すると、
バスだけじゃなく積載1t以上のトラックも終日通れないことになりますけど?
乗用車ベースの貨物車だけが例外扱いということでしょうか…?




かなり疲れてきました orz



次は僕の地元京都市から。


七本松付近の七条通はパーキングチケット式の駐車スペースがありまして、
その最後にはこの標識が立っています。



まず、青い標識とその補助標識によると

「8時〜20時の間で、特定中型以外の中型と普通」が対象なので、
旧普通免許で運転できる自動車やトラックが駐車可能ということです。
残念ながらバイクは停めてはいけない模様…orz 4tトラックはOKやのに(涙)。



右側の駐車禁止の標識の2つの補助標識から、
夜間は全車種駐車禁止。上記以外の車種は昼間も駐車禁止。



そして、左側の駐車禁止の補助標識から、ここから先は問答無用の駐車禁止
いつ停めても緑の服のおじさんに黄色いステッカーを貼られるということです。



標識の写真をじっくり眺め、全てを理解するのに5分くらいかかりましたわ。






これは、HPに遊びに来てくださっている関東地方の方から「ツーリング中に変わった標識を見つけました」と情報提供を受けました。
自由に使ってくださいとありがたいお言葉を頂戴しましたので掲載いたします。ありがとうございます。

3km先に奇妙な条件のついた通行規制がある模様。
で、行ってみると…。


どういうことですか、これは?


いわゆる「中型二輪」だけアカンという代物。群馬県桐生市の県道66号線にあります。



うーん、この中途半端な規制の仕方は、中型バイクの事故が多かったのかなぁと推測しますね。

小型二輪の方は実用重視で走るし、
大型二輪の方は大人のバイク乗り。

中型二輪は16歳で免許が取得出来る最大排気量カテゴリなので、
若さが先走って暴走
するから…。

って、これでは差別ですやん。
でも「賢い」大人の考え方って、偏見に満ちてる面が少なからずありますからね。


ネット上で二輪の交通規制について読んでいると、
こういうヘンな規制は全国広しといえども、ここだけのようです。


これだと、いろいろな車種でマスツーリングをしているときに10000%モメますよ(涙)。






最後にとっておきの標識をご紹介しましょう。
岐阜県と長野県の県境に位置するニホン最高所を通る道路「乗鞍スカイライン」
そこの岐阜県側の入口にはこんな標識が立っています。

標識よりデカい補助標識(笑)に注目。

背景が真っ暗なのは、真夜中に撮ったためです。



環境保護のため、2002(平成14)年11月以降、
一般車両の通行が禁止されていまして、


この標識のように、通行できる車両が、
バス、タクシー、自転車、その他許可車だけに限られています。
表にするとこんな感じ↓

通行可能時間

5月15日〜6月30日 7月1日〜9月30日 10月1日〜10月31日
バス・タクシー・自転車・許可車 7時〜18時 3時半〜18時 7時〜18時




ちなみに、一般車両が通行できた有料道路時代には自転車は通行できず、
一般車が締め出されてから自転車がOKになった嫌な経緯があります。



それにしても注釈が多すぎるがな!






そして国内道路最高所である標高2702mの県境には、最強の標識が立っていました。

標識単体だけでも「通っちゃイケマセン!!!」ってわかるのに、
「昼夜全車両」とダメ出しするかのような補助標識(笑)。






写真をズームアウトして全景を見てみると↓

さらに「以下の場合は通行可」と
除外指定の補助標識が
いくつも取り付けられ

目眩を起こしそうです(笑)。




通行規制をまとめると↓
通行可能時間

7〜9月

10月
路線バス 3時半〜18時 7〜18時
バス・タクシー
自転車

6〜18時


こういうことになるらしいですわ。




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いかがでしたか。
これらの補助標識はどこかのパズルより難易度が高いですわ。
標識の解釈をしているだけで頭が痛くなってきたのでこの企画は今回で終わりにしようと思いましたね。

でも僕はまた妙な補助標識の写真を撮ってきて、頭を痛めてそうですけど(笑)。