規制対象は高速道路交通警察隊長
「大鳴門橋に立ちはだかる一枚の裏返し」より改題
「2号R」と泊りがけでツーリングをしましてね。12月に。
瀬戸内方面に向かったとはいえ、季節は冬です。
なのにバイクで普通に走れほどの気温になるとは。
「地球沸騰化」はあながち嘘ではないのかもしれません。
目指したのは小豆島。
今は亡きLEAD50(→コラム「LEADER」)と走ったツーリング(→コラム「祝・LEAD、本州脱出!」)以来、
21年ぶり2度目。
前回同様、姫路からフェリーで瀬戸内海を渡ろうと目論んだのですが、
何と肝心のフェリーが船員不足で1日7便→3便に減便中!!
そんなことがあっていいのか orz
船会社は経営がとても厳しいようです。
そして出航時間が中途半端で、それに合わして走るのは難しい…。
だったら、本数の多い四国側の高松から小豆島行きのフェリーに乗ろうと思いまして。
明石海峡大橋を渡り淡路島に入り、鳴門海峡を跨ぐ大鳴門橋を前にした淡路島南PAで休憩を取り、食事をしていると、
壁にバイク通行についての貼り紙がされていたんです。
そこには嫌な文言と嫌な写真が記されていました。
その嫌な写真は僕の視線の先、PA出口のものでした。
写真にあった実際の景色がコチラ。
様々な標識や表示が写っていますが、一枚だけ裏返ってるのがあるやん。
妙やがな。
…と裏側を覗いてみると、
だーッ!!!(叫)
なんということでしょう!バイク乗り最大の敵が!!
なんでやねん、なんでやねん 。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン
どうしてこんなものが…それも裏向けに…(憎)。
そう、貼り紙には強風時のバイクの通行規制について書かれていたのです。
実は、海峡部の橋はおおむね風速15m以上になると車の制限速度が40km/hになり、
バイクは通行禁止になるんです。
この風速だと強風というより台風なみですからね。タマ2つのバイクは風にアオられてまっすぐ走れず。
そういうときは、警察官が標識をひっくり返し(支柱の上半分が回転するようになってました)、
バイクを締め出すんですって。
貼り紙にはそう書いてありました orz
翌日、小豆島を走りまくっていた僕。
海沿いは暴風が吹き荒れ海は時化てまして。
これはもしかして…と本四高速のHPを見たんです。
そしたら、
ぐはーッッ!!(死)
↑は、当日の実際の規制画面です。
前日に見た裏返しの標識、180度ターンしてバイク乗りに睨みを利かしてたんやろな。
ちなみに、周辺の下道の電光掲示板にもバッチリ表示されますし、
ラジオの交通情報でも抜かりなく周知されます orz
(瀬戸大橋)
(明石海峡大橋)
2枚とも (c) なおきさん
この時の僕には、減便中の小豆島→姫路航路のフェリーに乗ることも可能だったのですが、
四国を走りたかった僕は高松行きを選択。
夕方にバイクの通行規制が解除になり、四国を脱出すべく鳴門から大鳴門橋を渡ろうとすると、
風速9mの強い風が吹いていてまっすぐ走れず恐怖をなし、淡路島でUターン、四国へ戻ってもう一泊する羽目になったのでした…。
って、この補助標識の付け方やったら、
規制の対象なのは「高速道路交通警察隊長のバイク」だけやろ(笑)。
写真提供:なおきさん(三重県)。ありがとうございます。