CaCl




冬場の道路をバイクで走行するときに最も恐れるのは、言わずもがな、

凍結


日が短いこの時期は、朝の通勤時間が夜明け前
この時間帯が一日のうちで最も気温が低いんですよね。


日中に雨や雪が降り 夜が冷え込むと、峠や橋はたちどころに凍結します。

僕のバイク通勤時間は、凍結してるかもしれないと気が張り、走りも慎重になります。
まぁ、僕は凍結した橋で滑ったり、転倒したりの経験がありますからね ((´д`))
(→コラム 「黒光りの洗礼」 )



そんな恐怖を払いのけてくれるアイテムがあります。

日陰の道端や橋のたもとに置いてあります。







凍結防止剤です。
これを道路1平方メートルあたり一握りくらいの分量で撒くと アラ不思議、
雪や氷が たちどころに融け、安心して走れるようになります。



これの正体は塩化カルシウム(塩カル)です。
水に非常に溶けやすく、溶液となることで凝固点が下がり氷が融ける仕組みです。







塩カルは、セルフサービスで撒けるように あちこちの道路わきに置かれていますが、
後から来る他車(者)のために そこまで親切なことをしてくれる人、見たことあります? 僕はありません。
たいていそのまま使われることなく春を迎え、いつの間にか撤去されています(笑)。



道路の維持管理は行政の仕事ですので、塩カルを置いておくことで「路面凍結の対策は行いました」 と、
その責任を果たしているつもりなのでしょうが、
信号もないバイパス道路の中央分離帯に塩カルが置かれているのは、どういうつもりなのでしょう。
セルフで撒きたくても、車の通過を見計らってその場所まで行くのが命がけやないかい!




ごくまれに、セルフで撒いてくださった形跡も見受けられますが、花咲かじいさんが灰をパーッと撒く…ようにはいかず、
たいていは 柄杓で撒いた水のように まだらでボテッと厚盛りになっていて、
それがかえってスリップを引き起こす原因になっています。
実際、滑って車両横転事故になった事例もあります。意味あらへんがな。

やはり、専用の車両でゴマ塩みたいに均一に散布するのがいちばんですね。




ちなみに、道端に置かれた使われない塩カルは、値段もタダ同然ですので、
理科の実験に使ったらエエねんと、予備校の先生が言ってました(笑)。

そんな塩カルですが、思わぬところに被害が及んだんです。



ある日、「2号R」に乗ろうとバイクの足元を見て、僕の表情が引きつりました。







キャーッ! 鈍色(にびいろ)のチェーンが真ッ茶色になってるー!!!!! Σ(゚∀゚ノ)ノ



そういや、しばらく前にとても冷え込んだ日の朝、あっちこっちの道路に塩カルが撒いてあったし、
僕の職場の駐車場にもたっぷりと撒いてあったな…。



そう、塩カルは雪や氷を溶かしてくれますが、その溶液はいわゆる塩水なんです。それも高濃度の。

そんな状態の道を「2号R」で走ったために、防錆処理がされてないスチール製のチェーンが錆びてしまったのです。
塩害ですよ塩害!!



塩カルが撒かれた道を走行した後は、水で下回りをしっかりと流しておかないと、あっという間に錆びが回ります。

そこで僕もあわてて水でチェーンを洗い、オイルで磨きましたが錆びは取りきれず、このままチェーン交換になりそうです orz
今度は錆びないように、上等のチェーンにしますわ…はぁ… (o´д`o)=3