大人気!真ん中の車線




全国各地におじゃまをしている僕。


お出かけした先で観光などをしているときは、よりアンテナの感度が高まります。

美しい風景よりも先に、変わった道路標識に反応してしまう
バイクを走らせているときでも「見つけた」ら、引き返してでも写真に収めたり。



リフレッシュをしに行っているはずが、ちっとも休まらない。
何をしてるんだか…と自分でも思っちゃいますが、こういうHPを長く続けている性(さが)なんでしょうね。


それを、震度7が2連発という震災の復旧支援にうかがった熊本でもやってるのですから、重症ですわ(笑)。


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2016(平成28)年5月半ば。
復旧支援のために熊本市に派遣され、1週間の活動に汗を流した僕は、
最終日に3時間だけあった自由時間で熊本城を目指しました。

その城の無残な姿に「こんなことがあっていいのか」とボーゼンと立ち尽くしましたね。
写真はここには載せたくありません。




で、お城の前の幹線道路をテケテケ歩いていると、僕のアンテナがピピッと反応。
奇妙な交通事情に気付いたのです。


片側3車線の道の、真ん中のレーンだけ混雑していたのです。





↑の写真は、市電の「熊本城・市役所前」駅そばの交差点の様子ですが、奇妙です。


このときだけこうなっていたわけではなく、
同じ道路事情のところは、どこも真ん中のレーンに車が集中していたのです。




熊本市民は真ん中のレーンを走るのが好きなんやろうか?
左のレーンはガラガラやのに、なんで走らへんの?



答えは、頭上の標識にありました。







一番左のレーンはバスレーンだったのです。
しかも、一般車両は左折時においてもバスレーンを走らせない徹底ぶり。
(ちなみにバイクはOKです。二段停止線もありました(笑)。(→コラム「バイクは前、車は後ろ!」)

公共交通機関の定時運行を優先する目的があるのでしょう。
それをきちんと守っている熊本市民に感心しちゃいました。


京都市でも時間帯によってはバスレーンがありますけど(→コラム「Keep-Left宣言」)、有名無実化してますもんね。
バスの遅延なんて当たり前ですし。ちょっぴり恥ずかしくなりました。


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そんな震災から1年。

僕が派遣されたときは震災から3週間でしたので、余震も続いていて落ち着かない状況でした。
道路の亀裂や段差は数知れず。倒壊や倒壊の危険がある建物も数え切れず。
生活もままならないのに僕達の活動に感謝してくださった熊本の皆さん。

僕たちの力は僅かかもしれませんが、それを結集させ、以前よりも豊かな街になってほしいと願わずにいられません。