見たか、バイクの本気(マジ)パワー




※おことわり

このコラムは「モータースポーツ宣言都市からのバイク漬け便り」より、一部分をピックアップしたものですので、
読まれていない方は、先に予習されることをお勧めします。


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2010(平成22)年3月14日に、鈴鹿サーキットのパドックで開催されたバイク乗りのためのイベント、
「バイク賞品王」に参加した僕たち。


そこでの賞品獲得ジャンケン大会の賞品「バイクのパワーチェック」があり、
ジャンケンで負けても格安料金でパワーチェックをしてくれるとのアナウンスがなされたのです。


そこで、僕とmomoさんも自分のバイクのパワーを調べてもらおうとお願いすることになりました。



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「バイク賞品王」はジャンケン大会の後フリータイムとなり、その間を利用して
測定コーナーへとバイクを走らせました。
こちらが測定器、ダイノジェット社シャーシダイナモ
(単に「ダイナモ」、もしくは「シャシダイ」と言います)です。


例として、ジャンケン大会で勝ち抜けてタダでパワーチェックをしてもらっている(羨)、
ヤマハYZF−R1を例にとって見ましょう →


見ている僕たちからすると、
ダイナモに乗せられたバイクはステージ上に上がってる舞台俳優みたい
で、
ちょっと嬉し恥ずかしい気分。





ダイナモの下にあるドラムを後輪(駆動輪)で回し、ドラムを回す力を精密に検出、測定することで、
そのバイクの本当の力を知ることが出来る優れもの。

毎秒100万回(!)の測定と、16万分の1km/hの精度で速度計測を行うそうです(ダイノジェットのHPより)。

ひえぇ、すごく精密やなぁ。
無骨な測定器の見た目からはそんなに正確に測れるような雰囲気をミジンも感じさせないのですけど(笑)。


あと、マフラーに棒状のセンサーを差し込んで、空燃比(空気と燃料の混合比率)も測定できます。



どうしてドラムの上をタイヤがゴロゴロするだけで何でも分かるのん?とか、
仕組みなどを含めて、ダイナモに対する不思議なことはいくらでもあるのですが…
ま、理屈を聞かされても理解できないでしょうし、謎は謎のまま終わってしまいそうです orz



まぁ早い話が、バイクの健康診断が出来るということですね、ハイ。



カタログ上のエンジン出力値は、普通、エンジンのクランクシャフトから検出された馬力を示すので、
そこからクラッチやチェーンを介することによりロスが生じ、

後輪出力、つまり走行に使われる出力はエンジン出力の8割程度になるとか聞きます。



ではでは、本当のところはどうなのか?順番を待つ僕はひそかに緊張していました。



めったに見られない光景に人だかりが出来ています。
僕たちにしても、パドックにバイクで入れたからこそ、バイクの真の実力を知る機会に恵まれた
ラッキーといえばラッキーですね。



でまぁ、ギアを繋いでエンジンをぶおーんとフカしてタイヤを回し、測定開始
ダイナモのそばのディスプレイには、なにやら表示がなされています。
日光の加減で画面が見ずらく、何が表示されているのかはわかりませんが、
多分、リアルタイムな出力が表示されているのでしょう。



マフラーから黒煙を噴射(笑)。 



これはマフラーにススが溜まったものが高圧な排ガスにより外に押し出されて起こるものです。

原因はただひとつ。
このバイクはエンジンを高回転まで回していない(笑)
そういうわけで、恥ずかしい指標のひとつだったりします(-_-;)



↑写真を見直してもらうと、タンデムシートに体重をかけて、リヤを押さえつけてるのがお分かりでしょうか。
そうしないとバイクのパワーで後輪が浮き上がってしまうみたいです。

そんなものが公道を走っているというのか!あなおそろしや。




momoさんの順番となり、Dream125をダイナモに載せます。


ダイナモに乗っかるバイクは、
測定する価値の高いパワーのある車種や レーサータイプなどが多いなので、

ビジネス系のバイクが乗っかっているのは、
なんだか笑えます。



別にmomoちゃんやDreamを笑ってるんじゃないよ。
証拠に、周囲には興味の目と、ウケ狙いやろ?の視線が集中してるやん。
僕たちは測定料2000円も払って真剣なんやし(笑)。


しかし、バイクの長さが足りず、前輪に角材を当てて長さを調整したり、
フロントタイヤのスポークホイールを固定するのに手間取ったりと、大分難儀してるがな(笑)。



ブゥーン(エンジン全開で測定中)……。



先客の社外品のマフラーの爆音を聴かされて耳の感度が狂ってるからか、
4サイクル125cc単気筒のノーマル音は、周囲の騒音にかき消されてしまうほど静かですね(笑)。



程なく測定終了。

で、出た結果をプリントアウトしてくれ、データの解説もしてくれます。

低回転からトルクがしっかり出ていることから、燃費重視のセッティングになっているとのこと。
4000回転でほぼ最大トルクが出ていますもんね。走行時は常に大パワーでガシガシ走っている、と。
ただ、センサーがマフラーの奥まで入りきらなかったため、空燃比(表下)は測定が出来ませんでした。






すると、
周りで見ていたギャラリーがmomoさんのもとに集まり、結果を興味深そうに聞いています。
誰もが結果を知りたかったんやね(笑)。



つづいて、僕の「2相棒」がダイナモに載せられます。

先ほどのYZF−R1のざまを目の当たりにしているだけに、嫌ぁ〜な予感がしていました。
ブゥオオオォォ━━━━━━━━ンッッ!(全開走行中)


あたりに白バイと同じエンジン音がこだまします(笑)。



…そして、全開にするまでもなく、マフラーから黒煙が噴射!!
蒸気機関車(SL)といい勝負! 周辺は煙だらけ orz

だってだって、通勤仕様なんやもん。通勤でエンジンをブン回すところなんかあらへんもん!!


生き恥とはまさにこのこと。一刻も早く測定を終えて欲しいのに、無駄に長い。2回も計測するな〜。1回で決めてくれ〜〜!!
もう消えてしまいたかったよ…(涙)。




ようやく測定が終わり、僕もデータの解説をしていただきました。

「2相棒」のパワーの出方はキレイだけれど、
レブリミッター
(エンジン回転抑制装置)が働いてしまうので、最大の状況まではわからなかったとのこと。
それから、燃料の濃度が薄いので、濃くしてやるともっとパワーが出せるだろうとのお言葉も頂戴しました。





それでも、8万km近く乗ってるバイクで後輪出力で、カタログ値(80PS)に匹敵する78PSが出ていたのには
驚きましたね。

これからも自信を持って乗っていいということやね?黒煙を吐く以外は(笑)。




バイクの調子を見るためにも、パワーチェックはお勧めですよ。機会がありましたら、臆することなくチャレンジしてみてください。



写真提供:momoさん。ありがとうございました。