ミニバイク専用枠?
久しぶりに道路ペイントネタをお届けします。
京都盆地を横一文字に横断する、五条通。
毎日通勤で通るこの道は、最大片側4車線で京都市内の大動脈となっています。
ここでし烈な通勤レースが行われていることは以前書きました。
京都盆地を縦断する、堀川通。
こちらも片側4車線で、やはり重要な道路です。
その五条通と十文字に交わる堀川五条交差点が、今回の主役。
ここは国道9号線の東の事実上の起点/終点。
国道1号線もここで“г”字型に曲がるなど、京都市内屈指の大交差点です。
交差点では、左から
「←」「↑」「↑」「→」「→」
の5車線に分かれます。
そして、京都市内では多分ここにしかない道路ペイントがあります。
これ↓
よく見ると原チャ(ミニバイク)のシルエットです。
これが通常の停止線より車1台分くらい前に、
縦3m×幅2.5mくらいの大きさで仕切られた枠になっています。
いったい何やこれは。バイク専用停止線(スペース)にしては小さすぎます。
大きい通りにしたらセコいですね。
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いろいろとネットサーフィンして調べてみたところ、
これ、「原付の二段階右折時の専用信号待ちスペース」の様だということが分かりました。
二段階右折の際は、この「枠」内で方向転換をして対面の信号が青になるのを待て、と。
なるほど。お役所仕事のわりに親切なことをするやん。
でも、ここで二段階右折してるバイクはたったの1回しか見たことありませんが(笑)。
たしかにこのマークでは意味が分からんわな、普通なら。
それ以前に、ほとんどの原チャは片側5車線あるこの交差点でも 普通に小回り右折してるし…。
この交差点は全方向「常時左折可」ですので、この道路ペイントにより
生真面目な原チャが二段階右折時にうっかり左端の左折可レーンへの誤進入を防ぐためといえば、
それなりにも納得がいきますが。
僕など「2相棒」で単純に信号待ちをするときは いつもこの「枠」に入ってます。
僕以外のバイクの方々も僕と同様に「枠」内で信号待ち。
誰も彼もが見事な用法間違いです。
「二段階右折原付用待機場所」とかペイントすれば分かりよいのに。
免許更新のときなどにくれる冊子、「交通の教則」にも書かれてないんだから、知ってる人のほうがレアってもんですよ。
しばらく陸橋から「枠」を観察していて、やっぱりこれがお役所仕事だということに気づきました。
「枠」は交差点の中へ目一杯突き出しているために…↓
こんなところに停まっていたら、いつか目前をビュンビュン横断する車両に突っ込まれる日は近いかも…。
他の地域では、ストレートな表記になっていました。
これに関連したコラムを書いていますので、そちらもあわせてどうぞ。
(→コラム「交差点に伸びる長―――→い矢印」