GSF1200P

現在大好評実施中の「春の全国交通安全運動」
(注:2004年4月現在)


初日のK察の「出発式」の様子などは
新聞でも必ずと言っていいほど取り上げる
ので、

無警戒に走ってる人はいないと思いたいのですが…。


この時期の取り締まりは神出鬼没に行われてますしね。
いつもはやってへんやん!って場所でトラップを掛けたり。
京都府K・交通安全運動スタート式


われらがバイク乗りが最も脅威に感じているバイク乗り・白バイに異変が起きつつあります。
白バイに使われるバイクと言えば、ホンダVFR800P・VFR750P・ヤマハFZ750Pといった、
ナナハンクラス」がメインです。(例外でまれにホンダGL1500P(ゴールドウィングの白バイ)なんてものもありますが、
まず普段は見かけませんね。)


ところが、最近では普段の取締り用に「リッターバイク」の白バイが登場してきているのです。


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かつては400cc超の大型バイクに乗るためには「限定解除」なる
国内での資格試験ではいちばん合格率の少ない鬼のような検定を乗り越えなければなりませんでした。
そのため、免許が取得しやすい中型バイク、つまり400cc以下のバイクが市場を席巻していました。


そんな平和な時代なら、取り締まりにはナナハンでも十分用を成していたのでしょうが、
現在のバイク事情を見ると、96年ごろから教習所でも大型二輪免許が取得出来るようになり、
バイクメーカーは
中型バイクそっちのけです。


こぞってハイパワー・ハイパフォーマンスの大型バイクをメインに生産
巷には免許制度のせいでずっとガマンしていた(だろう)旧・中型バイク乗り、現・大型バイク乗りがはびこり、
「ナナハン」なんて単語を死語に追いやるような、
リッターバイクを始めとするモンスターみたいなバイクがウヨウヨしています。


そういう僕も800ccの「2相棒」に乗ってますが、これも免許制度の縛りがなくなったお陰です。
無論、大型バイクを否定するわけではありません。
むしろ、競争の原理が働き、大型バイクの性能が上がったので、歓迎すべきでしょうね。

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すると、取り締まりに従事する白バイがいつまでもナナハンクラスでは、
いくら彼らの腕が立っても、排気量の差でチギられてしまいそう
です。
(そこまで暴走するヤツを延々追いかけることはしないと思うけど。安全のために)

でも、対抗して排気量を大きくすると、車重がかさんでしまい、小回りが利いてこその白バイのメリットが相殺されかねません。

だから、白バイはパフォーマンス重視で排気量を上げずにいるのかな…と思っていました。

ところが、遂にリッタークラスの白バイが登場したのです。
噂には聞いてましたが、まだ見たことはありませんでした。
先日の毎日新聞の記事に、それは載っていました。


その名も、GSF1200P!一気に400ccも排気量を上げてきました!

ベース車両は、スズキのGSF1200S
(↑輸出仕様。国内モデルは「Bandit1200S」)と思われます。
国内仕様でも100馬力を出力する強力なエンジン搭載。


もはや鬼に金棒です。いや、そんなもんじゃ済まされないですか、
交通社会のキングたる冠でもくれてやろうかなぁ。
おお怖い怖い。背後の怪しいオーラに注意して走りましょうや。

でもなぁ、GSFって油冷エンジンやし、夏場は暑くて走ってられないと思うんやけど…その辺の対策はどうなってるんやろ?
まさか、ガマンしろってことも無かろうし…。