超高性能エンジン
エンジンのお話、第2回目です。第1回目はこちら。
前回同様、内容についてのツッ込みは無しね(笑)。
さて、原付をはじめ、小排気量のバイクのエンジンって、非力と思っていませんか?
排気ガス規制を受けた現在では、
2サイクル50ccでは6.5馬力(以下「ps」)とか、4サイクル50ccでは5psとか…。
規制前でも、2サイクルで50ccで最高7.2psでしたからね。
車やデカいバイクから見れば、自分の前にそんなのがチョロチョロと走ってれば、
小さいくせに生意気な、とか、うっとうしく感じるのでしょうね。
でもね、僕は、エンジンだけで考えれば、 バイクほど「高級車」は無いと思います。
非力に思うのは、排気量が小さいからなだけではないのですか?
これを排気量1000cc(1リッター)当たりに換算すると、
5psの原付は、リッター100ps!
7.2psの原付は、リッター144ps!
原付のエンジンは、イジり方次第で10psを発生できますので、それだと、リッター200ps!!!(恐ろしい)
「2相棒(800cc)」でもリッター100ps。
僕が以前乗っていた「相棒(400cc)」はリッター150ps!
原付だって、大きいバイクと十分タメを張れてるじゃない。
車でリッター100psというと、スポーツカーや高級車の領域に入りますよ。
さらに、車はトルク重視ですので、エンジンは低回転で十分な力を発揮しますが、
バイクは馬力重視です(「回転馬力」とも言いますね)ので、エンジンは高回転まで回ります。
(アメリカンやオフロードタイプは、バイクの特性上そこまで馬力を必要としませんので、トルク重視していることもありますが)
特に2サイクルエンジンは低回転に弱く、高回転で力を発揮しますので、その傾向が強いです。
原付でも普通に7000〜8000回転も回るエンジン積んでるんですよ。
タコメーターが付いてませんから気付かないだけです。
原付でならアクセル全開で走ることがあるでしょ?その時のエンジンは信じられないほど回ってるんです。
普通の車ではいいとこ6000回転止まり。しかもその状態をキープして走ることは無いでしょう。
とてもじゃないですが、車にはマネの出来ない芸当を原付のエンジンでも行ってるんということです。
その上、
小さい原付のエンジンだって、大排気量のエンジンと同じように働かなくてはいけないわけでしょ?
それだけの仕事に耐えるために、バイクのエンジンは精密に作られているそうです。
身の回りにある家電製品と同じ。
たとえば、
ブラウン管型のテレビと、携帯型のテレビとを比較しても、携帯型のほうが細かい部品で精密に作ってありますし、高価ですよね。
それに比べ、車のエンジンは、結構雑に作られているそうです。
↑某自動車メーカーでエンジンを作ってた人が言ってました。
(別に車ユーザーにケンカ売ってるわけではありませんし、車を否定するわけでもありません)
先日、職場の同僚とエンジンについての話で盛り上がりましたが、そのときの結論も
「バイクのエンジン」 > 「車のエンジン」
でした。
バイクでは当たり前の、ピストンが鏡面仕上げなんて、車では考えられないと、同僚は言ったのです。
だから、バイク乗り、特に原付愛好家の皆さん、臆する事はありません。
おれたちの乗ってるバイクのエンジンは高級車を凌ぐんやぞ、って胸張りましょうや。
「車の持ってる力が自分の力」だと勘違いしてるヤツを蹴散らすぞ!
行くで!!