一目ぼれのCB
このコラムを「たかが49cc〜」で扱うのか、それとも「腹ペコえいまる」直下の「本編と関係ないしゃべり」で扱うのか。
迷った末に、こっちにしました。
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数々のバイクが世に出ては去っていく…。
その中から、これエエな〜と見込んだバイクを所有できていることに、ありがたさを噛みしめています。
それとは別に、一目ぼれしたバイクがあります。
そんな淡い過去に引き戻されるバイクが、2019年の大阪モーターサイクルショーで展示されていました。
ホンダのブースに、ドヤァ〜といわんばかりに展示されていた、CB1000
SuperFour。
通称「BIG1」と呼ばれ、’90年代中盤のバイク界に君臨していた名車です。
大型のバイクは、大型特有のオーラ…ではないな、いやらさしさというか、キザさが鼻につくのですが、
このバイクには不思議とそれを感じさせない。
むしろ漂わせるのは何事にも動じない「強さ」、それに 一目ぼれしたんですよね。
欲しかったけど、当時の僕には値段が高すぎで手を出せなかったし、
更にバイク免許の限定解除(今で言う大型二輪)もしてなく、400ccまでしか乗れなかった。
街で見かけたBIG1には、革のウェアとカッコイイフルフェイスで決めたカップルが乗っていて、
これ以上ないくらいBIG1と似合っていたんですよ。
かたや僕は、早朝からのバイトでクタクタに疲れ、ヨレヨレの格好で今は亡き「相棒」と帰宅途中。
もう、嫉妬のみでしたね。
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そして、今回一目ぼれしたバイクはこれ。
BIG1の隣にやはりドヤ顔で展示されていた、CB750Four。
1969年に発売されたバイクで、バイク初の、直4エンジンに四本出しマフラー、
そしてディスクブレーキ。200km/hを出せる走行性能。
「ナナハン」という言葉を生み出したバイクであり (→コラム「魅力・憧れ・羨望・ナナハン」)、
2気筒650ccが最大だった当時のニホンのバイク界に衝撃を与えた一台と言われています。
発売から半世紀になるのでレトロさはありますが、古臭さは感じさせません。
世の中に完璧なんてものは存在しないと思っていますが、こういうのは「完璧」と呼ぶのでしょう。
今は大型二輪免許を持ってますので乗ることは出来ます。
でも、今 中古で買おうと思ってもメチャクチャ高いやろうなぁ…やっぱり手が出ないかなぁ。
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一目ぼれは成就しない。これ人生のオキテ orz