ハイブリッド二輪車




僕の講釈は抜きにして、まずは↓の文章を読んでもらおうかな。


二輪車もハイブリッド時代へ



 ヤマハ発動機が、ガソリンエンジンと電気モーターを併用するハイブリッド式自動二輪車
本格的な開発に乗り出したことが29日明らかになった。



 ガソリン車よりはるかに燃費が良く、二酸化炭素(CO2)など有害物質の排出も少ないハイブリッド車は
既にトヨタ自動車などが四輪車の量産を始めているが、二輪車で実用化されれば世界初となる。



 ヤマハの試作車「ハイブリッドコミューター」はこれまでの試験で、
ガソリン一リットル当たり250キロ以上走行するという驚異的な燃費を達成。
バイクで世界最高とされるホンダ「スーパーカブ50カスタム」の146キロを100キロ以上も上回った。



 50cc以下のエンジンを採用する方向で開発しているが、規格に関する法制上の解釈など調整が残っている。
ヤマハは「積極的に開発を進め、二輪の環境対応もアピールしたい」と意気込んでいる。



 ハイブリッドコミューターは全長185センチ、高さ113センチで、外観は自転車のよう
サドルの下に収納した超小型ガソリンエンジンで発電機を回し、ペダル部に付いた電気モーターで車輪を駆動して走る仕組みになっている。



 発進時はバッテリーで電気モーターを動かし、時速5キロになるとエンジンの発電に切り替わる。ペダルをこぐとセンサーが力を検知し、
モーターの回転数を上昇させて加速。減速したり、停止する時はエンジンが止まる。



 ヤマハは「排ガスがきれいな4ストローク型や、燃焼効率がいい電子制御の燃料噴射システムをエンジンに採用すれば、
より低公害化が図られる」と期待している。



まるっきり文章を転載したのは、自分の言葉でこれを解説することが出来なかったからです(笑)。


……クルマでハイブリッドと言えば、
トヨタの「プリウス」「エスティマハイブリッド」、「クラウンマイルドハイブリッド」
ホンダの「シビックハイブリッド」「インサイト」などが挙げられます。
これらは、あくまでも乗用車です。だから、運転には「普通免許」が必要です。




電気モーターがついている、俗にいう「電動自転車」は、正式には「電動アシスト自転車」と言い、
ホンダの「RACOON」、ヤマハの「PAS」、スズキの「LOVE」など多種多様です。
また、家電メーカーも参加しているという特徴もあります。

バッテリーとモーターの小型化によって、パッと見は、単なるママチャリと遜色がありませんよね。
最初に世に出た「ラクーン」はえらく不恰好でしたけど、技術の進化はすごいです。




これらは、本来なら「原動機つき自転車」(排気量50cc以下 or 定価出力600W以下)に当たりそうですが、

自力で漕がないと走らない大前提がある上に、、
ある一定の速度以上(確か24km/h)になると、電動アシストされなくなり、自力100%走行になるので、
「原付」の冠が付かず、辛うじて「自転車」の枠に収まっています。

ナンバーや税金、ヘルメットとも無縁で、子供でも免許の無い人でも乗っても構わないのです。
マウンテンバイク型のモデルが安くであれば、僕もぜひ欲しいんやけど。




  余談ですけど、僕宛に送りつけられてきた 某通販雑誌には、
  普通の自転車が電動になる「電動アシスト機」なるものが19800円と、載っています。
  でも、前輪に取り付ける「電動アシスト機」の重量が4.5kgは重すぎやで〜。
  軽いマウンテンバイクなんぞに付けたら、バランスが悪くなって、前転者が続出したりして(笑)。




自転車とスーパーカブを足して2で割ったような車体に、ガソリンエンジンを載せた乗り物
あります。



バイクメーカー・ピアジオの「チャオ」などが出していますが、
発進は
自転車みたいにペダルを漕いで走ってエンジンを始動させ、
エンジンがかかると、ペダルを漕がずに右ハンドルグリップのアクセルを操作して走る「バイク」です。




「バイク」として走るときは、ステップが自転車のように互い違いに配置されていて、しかも動くので、乗りにくいと思いますが…。
排気量は50ccで、エンジンをかけているときは当然「原付」扱いになりますが、
エンジンを止めているときは、「自転車」扱いとなる、特殊なカテゴリーに属します。

(※ゴメンナサイ、調査不足により間違ったことを書いています。コラム最下部に注釈いれておきました)



車重がそこそこあるので、自転車として走るのはあんまり現実的では無いと聞きますが、ガス欠したときとかは助かりそうですね。
一応バイクなので、ナンバーや保安部品(ヘッドライト・ウィンカー・テールランプ等のこと)は付いています。



では、問題のヤマハの試作車、「ハイブリッドコミューター」はというと、どうなのか?
僕なりに考えてみました。



「超小型ガソリンエンジン(文章から察するに、環境に悪いと叩かれている2サイクルエンジンの模様)」とあるので、
これはバイクでしょう。

でも、この書き方だと、↑に書いた乗り物と違って、ペダルを漕がないと走らないようなので、それなら自転車やし…。
けれど、自転車のクセにガソリンが必要…ってのも、不自然ですよね。おれ、自転車でガソリンスタンドに行きたくない(笑)。



新聞記事の出だしに、「ハイブリッド式自動二輪車」とあるし、「外観は自転車のよう」だということは、やっぱりバイクなの?


それだとしたら、ナンバーや保安部品を この自転車丸出しのボディ →  に付けるっていうことか。


ダサいぞ、それ。

ヘルメットを被って、ペダルを漕いで、上り坂を汗を流しながら走る「バイク」
フルフェイスなんぞを被って乗った暁にゃ、不審者にレベルアップ!(爆笑)
当然スピード違反とかでK察のお世話になったりも、アリなんやろ?



メッチャはずかしい〜!!!



いくら燃費がリッター250kmだろうが、デメリットで相殺どころか、マイナスやで。

バイクとして世に出す気なら、ヤマハには、再考を願いたい……(笑)。


(文献引用:京都新聞 2002年8月29日



おことわり:

 現在の警察の解釈では、「ハイブリッドコミューター」だけでなく、
 チャオ等でも、
エンジンを止めてペダルで漕いでいても原付扱いになるとのことです(´・Д・lll)ゞ
 それじゃあ、意味ないやん!!