左端走行実践実証実験中




「実」が3つも続いて、ややこしいタイトルになってしまった(笑)。


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自転車は車道の左端を走りましょう。

そう言われるようになって久しいですね。(→コラム「『青枠』に進路をとれ」)


ママチャリではなく、僕が乗っているロードバイクやクロスバイクといったタイヤ幅の狭いスポーツタイプの自転車だと、
速度がある程度出ていることでバランスが取れるため、歩道を歩行者や段差を避けて走るのことが苦手です。
なので、言われるまでもなく車道を車と同じ方向に沿って走っていますが。




僕のことはさておき、実際のところはどうなのか?

今でも広い幹線道路であっても続々登場しますよ。堂々と進行方向右側、つまり逆走している自転車が!
きっと何も考えてないんでしょうね。それに加えて夜間に無灯火、スマホに夢中ってヤツもいます。
命の危険も顧みないその行動を、もっと大事なところで使えよ。




そんな役満クラスの大馬鹿でも車で撥ねたら車の方が悪くなる。不条理です。


そこで、そんな不条理を減らすべく、京都市内である実験が行われています。



河原町丸太町交差点周辺で、こんな矢印状の道路ペイントを見かけます。



↑京都市お得意の景観に配慮した「べんがら色」で。



これ、自転車の進行方向を示し、それに沿って走る実証実験なんです。






ところどころに自転車のマークも印され、逆走をためらうように仕向けています。






脇道から出てくるところでは、自転車のマークもその方向を向いています(笑)。






交差点を曲がるときの停車位置ももちろん車道上



原付の二段階右折のスペースとの位置関係から、この場所が交差点内なのはお分かりでしょう。
2mくらい前方を車が左右に行き交いますので結構スリリングですよ、この場所。
この形態に行き着くまでに紆余曲折があったようなんですけど、その結果がこれかいな(呆)。



とは言うものの、今のところ道路ペイントがしてあるところでは自転車の逆走は見たことがありません
どうやら一定の効果は出ているようです。




そういうわけで、実験は終了し、2017年より本格的に市内の道路にペイントがなされるようになりました。
幹線道路からそれた細い道にも自転車と矢印のマークが…。






一方通行を自転車が逆走できるところでは、
交差点の直前にイラスト版ダジャレのような注意喚起のペイントと、
その前方にはべんがら色で停止線が引かれています。






でも、この色では目立たない…。
他所の自治体だと、自転車レーンは明るい青で描いてあるんですよね。

↓東京都の例。羽矢印が青で印されています。




安全を確保するためのものなのに、目立たないっていかがなものか?(→コラム「子どもを守るため?の色」)