落ち着けない「支配者」



「我がまち、京都」でも紹介してます京見峠。
京都盆地の北西部に位置し、京都市街が一望できるスポットです。
抜け道としても有名ですので、京都人なら結構知ってると思います。


2003年5月25日、日曜日。曇天。
お天気がよかったら、「2相棒」と走りに行くつもりでしたが、いつ雨が降り出すか分からない状況では出るに出られず、
自宅でゴロゴロするだけの サイテーな休日を送っていました。


このままではいけない!どこかに出かけたい!天気も何とか持ちこたえそうだ。行くぞ!!
と、一念発起。


…で、大原野に続く第2弾として、京見峠へLEADで行って、前回同様、京都を支配した気分に浸ろうと思いました。


すでに13時半になっていました。
朝早くから起きていながら、何もせずにダラダラ過ごした自分を責めながら出発。
まぁ、過ぎたことは仕方がない、一日の後半だけでも充実させよう!とLEADを繰り、
あっさり京見峠へ向かう道のふもとまでやってきました。


北区の千本北大路から北上し、仏教大学の交差点から鷹峯(たかがみね)方面へ向かうと、
簡単にふもとまでやって来れます。
地元民の僕なら、↑の説明で十分分かりますが、他地域の方は、これじゃあ まるで分かりませんね。
ロードマップを見て研究してください(笑)。


京見峠へ向かう道は僕のツーリングではおなじみの、急坂、ヘアピンがたくさんあります。
僕の前をマークUブリットとウィングロードが走っていましたが、カーブごとにモタつきやがるので、原付でも余裕でついて行けます。


コーナリングは、普通は「アウト・イン・アウト」とか言いますが、LEADだと 上り坂でスピードが出ないので
「イン・イン・イン」でコーナーをクリア。

一番内側をクルッと小回りしちゃえます。曲乗り気分(爆笑)。
これを「2相棒」でやれと言われても出来るはずがありませんわ。失速してエンストしてバランス崩してコケるのがオチでしょう
(笑)。


ほとんどが狭い1.5車線ですが、
途中で、突如「走り屋」御用達の、2車線の気持ちいいコーナーが続く場所が現れます。


かつては、バイクの走り屋共が、ハングオンでヒザ擦って走ってたそうですが、今はその面影もありません。
それに、LEADで上りを走ったかっても、急坂でスピードが出ないから、ちっとも面白くありません。
でかい減速帯にケツを突き上げられながら通過。

どうしてここだけ道幅が広くなるのか、全くもって理解できません。中央線にはキャッツアイまで埋め込んであるしね。
全部広げろよな。



んで、坂を上りまくり、LEADのエンジン音に元気がなくなるころ、京見峠に到着です。
所要時間、1時間弱。お散歩程度ですね。
正確には峠の200mほど南側にビューポイントがあり、標高400mのこの地から、抜群の京都盆地を見下ろせます。
ふもとの鷹峯で標高100m程と 高低差がありますので、天候がよければ結構遠くまで見通せます。
京都タワーもかすかに見えます
よ。
早速カメラを取り出し、写真撮影。



あいにくの天候でしたので、何枚撮ってもきれいに写りません(涙)。
強引に画質を上げましたので、いかにも「デジタル写真です」な 出来ばえになってしまいました(ToT)



しかも、風景が見渡せる場所はわずかに10m足らずで、
坂道なので、中途半端な停め方をするとバイクがひとりでに動き出しそうですし、
オマケに手前の山がジャマで、視野が狭いし、目の前に生えている中途半端な雑木がさらに視界を妨げます。


R162の抜け道として機能しているこの山道は、狭い割に交通量があり
通りかかった車やバイクが突然現れる展望に、一々速度を緩めたり停まったりしやがるので、
落ち着いて京都を我が手中に収める…雰囲気には到底浸れません。

このやろ〜、ジャマばっかりしおって〜(-_-x)

「支配者」えいまる、途方にくれる。

…こんな文章を鵜呑みにしたら、どんなに酷い場所なんや!って思うやろうなぁ。


あんな山、削ってしまえ!
そう思っても、邪魔している山は、五山の送り火で有名な、左大文字が灯される神聖な山。
2行上の発言は、聞かなかった事にしてね(笑)。


時間を確認しようと、時計代わりのPHSを取り出すと、なんと電波を拾ってるではないですか!
やるやんDDIポケット

そうだ、この感動をメールに託そう!
早速メールを作成し、送信!
………………。
プ〜ッ、プ〜ッ、プ〜ッ。
話し中の音と共に接続できないメッセージが…(T_T)
電波は拾えても、こっちからの電波が届かないのです。
アカンやん、DDIポケット!


そんなこんなで、ひとしきり京都の風景を眺めたので、南に100m位行ったところにある「京見峠茶屋」でお茶でも飲もうと、
LEADのエンジンをかけ、後方確認をしたその時、予期もしないものが僕の視界に飛び込んできたのです。


つづく。