解決策はローテクノロジー




またか、という思いでニュースを見てました。


高齢者による車の暴走事故。


この手の事故は以前からありましたけど、ここ最近ことさら報道されているように思います。






最も多いのは、ブレーキを踏んだつもりがアクセルを踏んでいて車が急発進・急加速し、
人を撥ね建物などに突っ込む…。

その現場は総じて目を背けたくなるような惨状です。




高齢者マーク(→コラム「枯れさせません、決まるまでは」)を貼った車、
ものすごくよく見かけるようになってると思いません?

そりゃそうですよ。団塊の世代が古希を迎えるなど高齢者が増え、
高齢ドライバーもそれに合わせて増えていますのでね。




その運転を見てると、正直なところ近寄りたくないです。




今日は、片側2車線の道で、
高齢者マークを付けた軽四が左ウインカーを出しながら、
路肩スレスレのところをすごくゆっくりとした速度で走っていた
んです。

後続車に「先に行け」と促してると察しました。

追い抜きざまに車内を見やると、80歳くらいのお爺さんが、身を乗り出すような姿勢で前方だけを凝視して運転していました。



高齢者がハンドルを握るのにはそれ相応の理由があってのことでしょうし、運転をしないでくれとは言いません。

ただ、この例に限らず、
周囲にお構いなしのマイルールで運転をされてる高齢者がそこいら中にいて ヒヤヒヤします。




高齢者のほぼ全員が、昨日今日運転免許を取得したわけではなく、運転歴は僕たち現役世代よりもずっと長いと思いますし、
本来は先輩として敬うべきなのですが…。
それがどうして自分勝手な運転になるのか。


ひとつの仮説として、自分が積んできた人生経験そのものが邪魔をするから、というのがあるらしいです。
歳を重ねると「昔はこうだった」みたいな経験が新しい物事を受け入れにくくしてしまうんです。
「頑固爺さん」なんてのは、案外言い得てるのかもしれません。



実は、40代の僕でもそれを感じることがあるんですよね〜。

特に進化スピードが速まりすぎのIT関連では食わず嫌いが起こり始めています。

この「49のソコヂカラ」なんてその典型ですやん(笑)。
ニホンにSNSどころかブログすらなかった時代から、ずっと15年間そのスタイルが変わってませんもん ( ̄ー+ ̄)

古きよきものを大切にするのは大事です。
ただ、思い切って新しいものにチャレンジしてみることも必要かと思います。僕自身も含めて。


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話が脱線してしまった。えーと、高齢者の運転ミスについてがテーマでしたね(´▽`*)


で、その原因を作っているのは、どれもこれもAT(オートマ)ですやん。
アクセル踏んだら走り、ブレーキ踏んだら止まる。
ブレーキペダルは油圧で動く分抵抗があるから重いのに対して、アクセルペダルなんて軽いもん。

ペダルの踏み間違いは、
ブレーキのつもりでアクセルをベタ踏みするんやから誰でも大惨事を引き起こせるわ。




更に、運転を単純化するだけしておいて、
運転者のミスはカメラやセンサーで補助する(→コラム「ぶつかれない車」)のが、最近の主流。
なんでもコンピューター任せ

そんなテクノロジーを進化させんでも、もっと簡単に暴走事故を減らす方法があるがな。



MT(マニュアル)にすればいいんじゃないの?



クラッチやギアチェンジといった操作が面倒かもしれないけど、「運転」を意識できるはず。

そして、クラッチ操作を介するために、
アクセルとブレーキの踏み間違いによる暴走は物理的にありえない。



先端技術(ハイテク)で守ってもらわなくても、
長く培われてきたシンプルなローテクも安全で優れてると思えるんですが、いかがでしょう。




資料映像:NHK「ニュースウォッチ9」 2016年12月15日放送より