飾りなのよエンジンは




貴方にとってモーターサイクルショーでのお目当てはなんですか?


聞くまでもなく一番は、バイクメーカーの新型車や未来型コンセプト車でしょうね。




そういうものに人気が集まる一方で、あんまり人が集まらないブースがあります。


実際のところ、そういうところは担当者とコアな話が出来るんで面白いんですよね〜。
業界関係者でもなければ、一般人がオフレコレベルの会話なんてなかなか出来ませんやん。
ま、僕はそこで間違えてライバル社のネタを振って恥をかいたこともオフレコにしといてください orz



そんなことはどうでもいいんです o(`ω´*)o



今回は、そんな「あんまり人気のない」ところで展示されていたものを紹介しようと思います。



企業名は「ミツバサンコーワ」(以下「ミツバ」)。
聞いたことがないかもしれませんが、「アルファホーン」のメーカーといえば分かりますかね?
僕、「2号R」とフリードにアルファホーンをつけています。(→コラム「ピッピ〜!よりもファッファーッ!!」)



その縁もありミツバのブースを熱心に見てました。
もちろんホーンの音色の視聴も出来ましたので、視聴して、周囲に「ファーッ!」音を響かしたり(笑)。
ただ、音源がiPadに録音されたものだったので、ちょっと音色が違ったような…。
カー用品店のサンプルのように本物を置きゃエエのに。



そんなミツバですが、隅っこのほうで目立たないようにバイクを展示していたんです。


コチラです。






黄色に塗られていますが、ホンダのモンキーです。
群馬県のゆるキャラ「ぐんまちゃん」(そのまんまやがな)のヌイグルミに目が行きそうですが、注目すべきはそこではありません。




エンジンのシリンダーの上側に注目。




このモンキーはエンジンではなく、モーター駆動の電動バイクなのです。



ミツバが開発したEV化キットを取り付けると様々なバイクをEV仕様にできるという代物だそうです。
リアに積まれたボックス内にバッテリーを搭載することで、積載性に乏しいバイクに巨大バッテリーを積む問題を克服しています。



展示車両は、本来クランクやクラッチが納められている場所に取り付けられたモーターが高速回転し、
チェーンを介して音もなくリアタイヤがくるくる回っていました。






定格出力は125cc相当の1kWですが、
オリジナルの50ccモンキーと比べたら、バツグンに速いと思いますよ。




で、素朴な疑問を担当者にぶつけてみました。





エンジンのシリンダー部分は必要ないのでは?

担当 「はい、必要ありません。ですが、わざわざ取り外すこともないので、そのままにしてあります」




ついでに言うと、燃料タンクも不要なのでは…。
そこにタンク風に偽装したバッテリーを装着すれば、リアのボックスも要らないし、軽量化にも繋がるのに…。






ナンバーを取得していますので、公道でお見かけるのかもしれません。



群馬県に行ったら試乗させてくれるんやろうか?

関東近辺在住の諸氏のミツバへの突撃取材を待ってます(他力本願)。