番号はそのままで




「2相棒」の6回目の車検を受けることにしました。
初年度登録からだと車齢が17年。これだけ経つと外装・内部ともども くたびれてきています。



が、色あせてきてきたカウルは色を塗ったり磨いたりすればOK
調子のすぐれないパーツは修理したり交換したりすればOK



バイクなんてすべてが消耗品と思っても過言ではないですからね。
アカンものはサッサと取り替えればいいんです。



しかしながら、車両において唯一、自分の所有物ではないモノが付いていますよね。


そう、ナンバープレートです。

正式には、
原付1種・2種のものは「課税標識」
それ以上の排気量のバイクや軽四のものが「車両番号標」
それ以外の車両、つまり“登録自動車”のものが「自動車登録番号標」と呼びます。

車両が行政機関において正式に登録され、課税対象になっている証明として取り付けます。



車両の管轄に違いがあるために、名称が3つになってしまう この国らしい馬鹿らしさ。
まぁ、こんな正式名称は覚えなくていいです。テストにも出ませんから(笑)。




ナンバープレートの枚数は、二輪車、ミニカー、小型特殊、被けん引車両には1枚。
それ以外のたいていの車両は2枚です。



これ、借り物なんですよね。だから、廃車するときは必ず返納しなければなりません。
それに返納しないでいると、いつまでも自動車税 or 軽自動車税が課税され続けます。



僕がこれからも「2相棒」に乗り続けていく上で悩んでいたのは、このナンバープレートについてでした。
永く乗ってますから、ナンバープレート全体が薄汚れ、文字や枠の緑色も剥がれたりで古臭さを高めてくれてるんです orz

色を塗りなおしてやろうかとも考えましたが、行政からの借り物やし、それはマズいかなぁ。



このまま薄汚いナンバーを通さなければならんのか。
バイクもボロ、乗ってる人間も身なりもボロ、
おまけにナンバーもボロ。

エエところがひとつもあらへんやん orz




…と思ってると、愛知県在住のtoonoさんがそんな僕の心を見透かしたかのように言いました。
「ナンバープレートを交換したらどうですか」


え、一旦ペーパー廃車して再登録し、新しいナンバープレートの交付を受けるん?
そんなことしたら、保険や車検、税金といったすべてに影響が出てしまうやん。面倒くさいわ。



すると、
同じ番号のまま再発行が出来るんですよ。

たとえばラリーなどをしてナンバープレートを破損したりして、そのたびに再登録…なんてことやってられないでしょ。


だから、破損・汚損した場合は、簡単に再発行が出来ます。車検場で手続き出来ますよ」




そうやったのか…全く知らんかった…。

乗り続けている限り、たとえ50年、100年経とうとも、最初に交付されたナンバーブレートを
後生大事に使わなくてはならないと思っていた僕にとって、彼の発言は金言でした。




そういうわけで、早速おニューのナンバープレートに交換してもらおうと車検場に行ってきました♪




僕がユーザー車検(→コラム「ユーザー車検(の、さわりだけ)」) デビューした1997(平成9)年当時は、
個人で車検を受けることがまだメジャーではなく、車検場のシステムが非効率で不親切で無愛想のトリプルパンチ。
お役所仕事を地で行く典型例でした。



係員も国家公務員風を吹きまくっていて、温厚(自称)な僕ですらブチギレしそうな有様だったため、
その悪〜い印象が未だに拭えず、車検場へ行くこと自体が億劫だったんですよ。



ところが時は流れ、今ではおっそろしく親切で、
僕みたいな要領を得ない説明でもちゃんと教えてくれました。



ナンバー交換の手続きの方法は次の通り。


「ナンバープレート発行窓口」で備え付けの再交付申請用紙に記入し、車検証のコピーと共に提出。控えをくれます。

2営業日以降に控えと交換するナンバープレートを持って窓口へ行き、古いナンバーを返納し控えを提出する
 新しいナンバーをもらえる。

手数料はたったの530円(小型二輪の場合)でした。



こんなに簡単やったなんて…。もっと早いこと知ってればこんなに悩まなくて済んだのに orz




さて、ナンバー交換の日。

まず、窓口にある
電子レンジのような機械で古いナンバーの返納をします。

指定された場所にナンバーを置くと自動で読み取り、
画面に「この番号でよろしいですか」と僕のバイクのナンバーが表示されました。


ほほぉ、なかなかのハイテク(死語)やなと感心しながら「はい」をタッチすると、



ガターンッ!!



大きな音とともにナンバーの置いてある部分の下がパカッと観音開きして、
僕の古いナンバーは瞬時に闇へと消えていきました。



まぁ、落っこちていったといっても、電子レンジの下に置かれた大きなカゴに入っただけなんですけど、
これじゃあ死刑囚が絞首刑に処される方法と全く同じやがな。
予想もしなかった光景に驚いて大きい声を上げるところやったやないか。
もっとこうマイルドな動作は出来ひんのかよ。



そんなわけで12年間お世話になった古いナンバーにお別れを告げる間もありませんでしたわ orz



このようなアトラクション(?)を経て、再発行されたピカピカのナンバーを手にすることが出来ました ヽ(´ー`)ノ
やっぱりおニューはエエわ〜。


浮かれてそのままバイク用品店へ行き、
ナンバープレートのドレスアップ用の枠(2000円(税別))まで買ってしまった(笑)。







わかりますか、この違いを!

before after




これだけでも気分が舞い上がって、お披露目をしにツーリングに出たのでした。
…新しいナンバーやなんて誰も気付かない(いや、ナンバーなんか誰もわざわざ見ない)のに… orz




新しいナンバーをよく見ると、枠の緑色の一部分が白く汚れているではないか。
くっそ〜平和製罐(←外部リンク)め〜、役所の仕事やからって片手間にやりやがったな〜!! o(`ω´*)o