エンジンがかかるとガッカリする車




内燃機関(=エンジン)で動力を得て走る車。



生命誕生以来、38億年もかけて地球が育んできた化石燃料を、一台一台各々の車で燃やす内燃機関
非効率で環境に多大な負荷をかけるとして、世界的に「悪」と認定されています。

今まで散々使ってきておいてあっさり手のひらを返すとは。



そこで、将来的には電力によるモーター駆動の電気自動車にとって替わる予定です。(→コラム「Xデーは2040年」)

でも、ここには抜け穴がありまして、こういう形でのみ内燃機関を搭載することが許されています。







プラグイン・ハイブリッド(PHV)というカテゴリの車です。

現在主流のハイブリッドカー(HV)と電気自動車(EV)の中間に位置しています。




PHVが純粋なEVと違うのは、エンジンも搭載している点。
大容量のバッテリーを搭載し、コンセント(プラグ)から充電し、モーター走行がメイン、
エンジンはモーターの補助&発電用…という位置づけ。

それなら、HVの仲間で良さそうな気もしますが、一応 異なる独立したカテゴリとして扱われています。




PHVはそこそこまとまった距離の走行でも、ガソリンを全く使わずモーターのみで走れるそうで(ここがHVと違うか)。

それならエンジンは必要ないやんと思うのですが、
EVの弱点である、充電出来る場所が少ない&充電に時間がかかる2大デメリットを補完する為にエンジンも載せておく…。
完全なるEV社会到来前の過渡期の乗り物といえそうです。



PHVでエンジンが掛かると、オーナーはガッカリするんだとか。
それくらい電気のみで走れるということ。燃料タンクは小ぶりなのにガソリン満タンで2000kmくらい走れるそうですよ。
(青森から鹿児島まで無給油も夢ではないな(驚))



↓今回紹介してますPHVは、ホンダの「クラリティPHEV」












PHVなのに、エンジンのホンダの意地なのか、あえてエンジンだけで走れるモードつき。
未来の明るい環境のために生まれてきた車なのに、意味あらへんやん。


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ニホンも外国勢に負けないよう、2050年までにすべての日本車を「電動車」にするのだとか。
HV、PHV、EV、そしてFCV(燃料電池車)(→コラム「究極のエコカー」)などなど…。



でも、僕らが生きてる間には完全なガソリンからの脱却は出来ない…んやろうなぁ。