四国よいとこ一度はおいで
初日・2006年3月14日(火)・晴れのち曇り、ところにより雪



2006年3月14日火曜日、晴れ。
天気予報では雪が降るとか言っていましたが、そんな感じは受けません。降水確率50%もアテにならへんな。


9時半、メットインにカッパとスーパーで仕入れた2Lのスポーツドリンク&缶コーヒー2本(ジュース代節約のため)を入れ、
入りきらないの荷物はDパックに詰めて背中に背負って出発。



最初から気になっていることがありました。
このLEAD、フロントタイヤの溝が無くなっています。
以前バイク屋さんで点検してもらったときに、早いうちにタイヤ交換してくださいねと言われていながら、放置していたために、
非常にヤバい状態になっていたのです。
このままだと、タイヤの下地が見えてしまいそう…そんな感じを受けるほどでした。


どこかのバイク屋さんで交換してもらわなきゃ。


ルートは

山科→京都市街→<R24>→奈良→<R24>→和歌山→<南海フェリー>→徳島

要するに、ずっとR24を走るだけ、ルート上で迷うことはありません。
あとは、バイク屋さんを見つけるだけ!


ところが、見つけるバイク屋さんはどこも「定休日」。僕の心理を見透かしたかのように定休日ばかり。
どうして火曜日に休むんだ!と当り散らしたくなります。

営業している店を見つけられないまま京都府を脱出し、南隣の奈良市も通過。
車関係の店ならたくさんあるのに、バイクの店となったらその数がガクンと少ない。
K察に停められたら「整備不良」を言われるのはほぼ間違いないですので早く何とかしたいのに…。
不安な要素を持ったまま走ることほど心理的によろしくないことはありません。



更に南隣の大和郡山市を走っているときに、背の高い垣根ある中央分離帯の向こうに、ホンダのマーク発見!
次の交差点でUターンして店近づくと、店先にはバイクが並んでいます。営業中みたい!助かった〜!
家を出発してから2時間が経過しようとしていました。


しかし、店の奥さん曰く、肝心の店主(夫)が出かけていて、30分後くらいに帰ってくるとのこと。
もうこれ以上、店を探しながらキョロキョロ走行したくなかったので、待たせてもらいました。


ほどなくして帰ってきた店主曰く、「タイヤの在庫がないので、近所の店にもらいに行って来ます」


無事タイヤ交換をしてもらえましたが、結局店で1時間もロスをしてしまいました。距離を稼げない原チャにとって大きな痛手。
でもフトコロにやさしい値段設定でしたのでいいか。


走行距離が4万4000kmになっているのと、原チャで徳島まで行くと聞いた店主は驚いていましたね。
そんなにすごいことかなぁ?


タイヤが新しくなっただけなのに、走りが軽くなりました。地面からの振動も少なくなり、僕の心も落ち着きます。
唯一バイクが地面と接している場所だけに、やっぱりおろそかにしてはいけませんね。

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普段なら時間を気にすることは少ないのですが、今回はフェリーの時間が絡んでいるので、ちょっと厄介なのです。
通勤時間帯の大阪市営地下鉄のように、
乗り遅れても1分後に次の電車が来る(笑)わけではない
ですからね。


乗り遅れそうになって「次のフェリーにご乗船くださ〜い」なんてことになったら、次のフェリーまで最長で2時間も待たなくてはいけないんですよ。
そんなのイヤです!


そんなわけで、その更に南の橿原市に住んでる大学時代の友人の家を訪ねたのに、
ゆっくりしゃべってるわけにもいかず、友人には悪いことをしてしまいました。
ちょうど昼時でしたので、本当なら一緒に飯ぐらい食べたかったのに。



また、奈良県内のR24は慢性的な渋滞(前々から↑の友人に聞かされていましたが)で
片側1車線で路肩が狭く、なかなか前に進めません。バイパスなども少しはありますが、焼け石に水です。

一部で混雑回避のための自動車道(京奈和自動車道)を作っている区間がありますが、
どうせボッタクリ価格設定で意味のない道路になってしまうのやろう。

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気温は天気予報が珍しく当たり、全然上がりません。程よく晴れているのに気温は6度。真冬並みやん。
先日の20度近い暖かさはどこに行ってしまったのでしょうか。
ウェアは上下とも真冬用のものを着ていますし、
LEADには
「ダサい」と毛嫌いしていた風防を装備。これが予想以上に風を防いでくれます。ダサいのも侮れません。

でも、風が暴風並みでしたので、
風防が風をいっぱい受けてくれ、何度もバイクが横に振られたりしましたけど(涙)。
道幅に余裕のない渋滞道でスリ抜けをしてる最中にに突風が吹いたら、横の車にヒットしそう。



完全防備といえど、肝心の手先と足元は冷えます。頭寒足熱とは言ったもので、足先をヤられただけで全身の調子がイマイチに。
次からは足裏に「貼るカイロ」でも仕込んだほうがいいかも。

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お昼ごはんは時間節約のため、大和高田市の100円回転寿司屋で。
完全防備でモコモコに膨れ上がったスタイルのまま寿司をつまむ僕は、自分で見ても周囲から浮いている感じでしたので、ほかの客からみれば滑稽だったことでしょう。脱ぐのが面倒臭いんよ〜!

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京都を出発してもうすぐ100km、奈良県→和歌山県の県境の山間部で、降水確率50%の成果が発揮されます。
どよーんとした空になったなと思っていると、雪が降ってきたんですけどorz
自分の視界に舞う白い物体が信じられません。風は強いままで寒さに拍車がかかります。
なんでこんな日をツーリングに選んでしまったんやろう、と。
僕は悪天候だけが友達なんやな、そうや、そうに違いない(涙)。


雪は強くはならず和歌山県橋本市の市街地に出ると、青空が戻りました。
和歌山市に近づくと、問題の多いR24は紀ノ川と並走し視界が開け、道も4車線となって走っていても気持ちよくなれます。
フェリーの時間さえ迫っていなければ、もっとゆっくり走りを楽しみたかったのに。

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家を出てから7時間が経過するころ、R24の終点、
和歌山市の南海フェリーターミナルに到着
しました。



ここから紀伊水道を渡り、徳島へ一直線!
フェリー料金は、大人1800円、原付1200円の合計3000円。





電車で京都→和歌山なら1時間半なのに、原チャなら1日仕事やね。
そういえば、前に京都→姫路に原チャで行ったときも同じ事を書いていたな(笑)。


この和歌山〜徳島ルートが
原チャで近畿〜四国を短時間で行き来できる
唯一のルート
なのです。(それでも所要時間2時間ですが…)




そして、LEADはこれをもって近畿2府4県すべてに足を踏み入れた類稀なる原チャに。
誰も称えてくれないけど、おれがその分いっぱい褒めてやるで。



フェリーも空いていて、2等客室のゴロ寝スペースをふんだんに使って昼寝。ちょっと早いけど今日の旅の疲れを癒します。
それにしても、寝てる間に徳島に着くなんてなんて楽なんやろう。
また着たままの冬装備がそのまま寝袋代わりになるほどの保温をしてくれるのがいいです。
足先を除けば(アカンやん!)

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徳島港に降り立ったときには、すっかり日が暮れていました。
ここから本日の宿泊地までは数kmもありませんので楽勝です。
宿にチェックインの前に晩メシ晩メシ。食べることが生きがいのえいまる君、食い意地だけはどこへ行っても立派です(笑)。


徳島には ご当地ラーメンの「徳島ラーメン」があります。
特徴としては、トンコツ醤油の濃いスープに細めん。
チャーシューの代わりに砂糖醤油で甘辛く煮込んだ豚バラと、なぜか生卵のトッピング
まであります。


是非そのラーメンを食べておかなくては!とガイドブックを片手に有名どころの店を訪ねてみました。
そこは24時まで営業ながら、売り切れじまいという「数量限定」という名を借りただけのワガママな店です。
時間は19時台でしたので、まだ売り切れてないやろう。


店の前に着きました。
おや?シャッターが下りてるやん。そこには張り紙が。
「本日は都合により休まさせていただきます」

何でやねーーーーん!!!!
もう早、売り切れじまいしたのか、スープが気に入らなかったのか、とにかく、営業してません。

なんてことやorz
罰として不届きな店をさらしておく。
支那そば「よあけ」、覚えてろ〜!!

仕方なく、少し離れたところにあった徳島ラーメンの店に入りました。
こっちは宣伝しまくり。こういう有頂天な店も好みではないですが、
選んでいると本当に晩飯にありつけない気がして、のれんをくぐりました。


徳島ラーメン発祥の店とかで、ラーメン界の一番を目指したくてつけた名が「東大」
メニューは中華そばとご飯、ギョーザ、ビールのみ。
もう好きにしてくれや……。


味は僕好みの濃い味で、おいしかったです。大盛りをペロッと平らげました。

そんなものだけで僕のデカ腹を満たせるはずがなく、
コンビニに突入して弁当とサラダとデザートを買って平らげたのは、いつもの通りです!(笑)



宿のロケーションも徳島市の中心部(と言うほど広くはないが(笑))を少し離れていて、国道沿いの割りに静かで過ごしやすかったです。
宿泊予約するときに値段だけで選んでいたら、歓楽街の真っ只中の宿になってしまうところでしたわ(笑)。


本日の走行距離、160km