187.1m
日本国内の各地に伸びている国道。
東京23区と大阪市を結ぶ国道1号線(R1)、大阪市と北九州市を結ぶR2…といったニホンの大動脈から、
日本三大酷道と名高い、
岐阜県西部と福井県をつなぐR157(→コラム「酷道からの最終警告」)や、
和歌山県〜三重県間の紀伊山地を横断するR425、
ヨサクの愛称で名高い四国山地を横断するR439まで様々な道が存在します。
これらを起点から終点まで走破したこと、あります?
たとえば、R1やR2はそれぞれ総延長が500km以上ありますし、
ほとんど1車線のグニャグニャ道を延々200km以上もゆく
R425やR439を走破するなんて酔狂としか思えませんよ(笑)。
僕が完全走破した国道は…
たとえば、滋賀県西部を縦断するR161とか、
京都市〜福井県小浜市を結ぶR162とか、
京都府亀岡市〜兵庫県姫路市を結ぶR372とか。関西圏のメジャーどころですわ。
京都市〜山口県下関市を結ぶ総延長700km超のR9は車でほぼ走りきれたかな…
(→コラム「国道9号激走・12時間耐久ドライブ」)
滋賀県栗東市〜新潟市を結ぶR8は是非とも走破したい道の一つです。
などなど、長大な国道を一気に走破するのは、時間や労力、お金(燃料代)がかかってあんまり現実的ではないのが実情。
それとは逆に総延長の短い国道はあるのか?
あります。
それは神戸市にある、国道174号線。
市内中心部のJR三ノ宮駅と新港フェリーターミナルを結ぶ直線道路の一部分がそれです。
地図でいうとこんな感じ↓
どこだか分かりましたか?
地図の中心からやや右側、「税関前」交差点と税関の間に赤い線が見えると思いますが、これがR174。
全長はたったこれだけ。
様々な経緯により、こうなってしまったそうです。
↓この看板がなかったら国道として認知されることもないでしょう(笑)。
実のところ、全国にある全長の短い国道は空港や湾港に関わるものが多いんです。
これらは「港国道」といわれ、重要湾港や飛行場と主要国道を結ぶ、もともとあまり距離のない一般国道。
道路法は短くても重要な道路を国道と認めているんです。
ちなみに僕はR174を自転車で走破しましたよ。
ただ、国道を起点から終点まで走破したのに、達成感につつまれたり感慨にふけったりすることは全くなく、
そのまま神戸の街をキコキコと漕いでいったのでした(笑)。
参考資料:毎日新聞 2015年2月14日付夕刊