タコメーターの、緑 黄 赤 黒
ここに3つの乗り物のメーターパネルを並べてみました。 上から、 ・「2相棒」 (800cc)、 ・愛車「ゴミリオ」 (1500cc CVT)、 ・仕事で乗ってる2tトラック「キャンター」 (4900ccディーゼルターボ AT) のものです。 3車に共通してるのは、スピードメーターとタコメーターが大きく鎮座している点です。 僕の「2相棒」に至っては、タコメーターが真ん中に居座り 「おれが主役や」と自己主張しています。 ここでは「2大メーター」のうち、タコメーターについて簡単に書いてみようと思います。 タコメーターは、エンジンの回転数を表示するものですが、 語源はギリシア語の「速さ」を意味する「takhos」からきています。 英語のつづりは「tachometer」。 スピードメーターは頻繁に見てるでしょうが、タコメーターを意識して見てる人、いますか? あんまりいないだろうなぁと思います。見てもあまり嬉しくないですし。 |
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では、そもそも何のためについてるのでしょう。
僕の考えは、自分がどういう走り方をしているかを示してくれるものだと思います。
マニュアル(MT)車の場合、これが無いと何かと辛いです。
街中を流しているとき、エコドライブしてるとき、
上り坂や下り坂を走っているとき、ガンガン走るとき、半クラで発進しだすとき、
ギアチェンジのタイミング取り、アイドリングの安定さを見る…使うところ、タコメーターの使い方は様々です。
レーサー用のバイクやレースカーになると、タコメーターしか付いてないのも珍しくないです。
これは最大パワーを保つためと、ギアチェンジのタイミングを取るのに使われています。
勝つためにスピードメーターなんて、いらないのです。
付いていたとしても、レース中に見て「お、今350km/h出てるな」なんていってるヤツは多分勝てません(笑)。
しかもデジタル表示が主流になりつつあるメーター類でも、タコメーターだけは先代的なアナログ表示のまま。
近未来的にデジタル式も一時出ましたが、あっさり淘汰されちゃいました(笑)。
激しく変化するタコメーターの数値にはデジタル表示は向かないですからね。
オートマ(AT)のファミリーカーや、大型スクーター(デカスク)にもタコメーターが付いてますが、
この類の乗り物は高回転までブン回すことがほとんどありません(と言うか、そんな高回転まで回らない)ので、
無くても差し支え無さそうですよね。
レッドゾーンに達したら、警告灯を点灯させるくらいでも十分じゃないのかな。
ま、廉価な商用車(バン等)や一部の乗用車、原チャなどには付いてないことを思うと、
この手の乗り物に対してはエンジン回転数の重要度の低さがうかがい知れます。
僕はATの車に乗っていますが、個人的にタコメーターはあってほしいです。
理由はここまでで述べた通り。
原チャには、あってもいいでしょうね。(コストの問題は別にして)
理由は↓のほうで。
余談ですが、最近の車では、水温計も省略されてるのも少なくないですもんね。
ほとんど常に ど真ん中をさしている水温計など、必要ないですし。
(本当は水温は常に変化しているのですが、
バイクの水温計のようにシビアな表示にしてしまうと、車に疎い人が少し水温が上がっただけでも「故障した!」とパニックになってしまいます。
なので、適正範囲内なら、ど真ん中を指すようにしてあるそうです。
逆に言えば、エンジン始動時以外に水温計がど真ん中以外を指すようであれば、すでに異常ということです)
それでは、タコメーターの解説をしておきましょう。
グリーンゾーン | 適正かつ実用的な回転域のこと。 低回転で走るディーゼル車(特にトラックやバス)特有のものですので、 普通の車・バイクではなじみがありませんね。 大体レッドゾーンの始まる回転数の30%〜50%くらいの位置が一般的です。 普段の走行でも、そのあたりの回転域をキープできると、一番燃費が良くなります。 |
イエローゾーン | 一昔前の車のタコメーターには黄色く塗られた部分がありました。 レッドゾーンの手前で、準危険回転域を示しています。 ちなみにここは、パワーバンド(最大トルク→最大出力の間)にあたり、 エンジンの最もおいしいパワーを引き出す範囲にもなっています。 これが広いほど乗りやすいエンジンとなり、逆に狭いと扱いにくい(ピーキー)なエンジンとなる。 どっちにしても街乗りでは全く必要のない話ですが。 |
トルクと馬力の関係を自転車でたとえると、 「トルク」とは、ペダルを踏み込む力のこと 「馬力」とは、ペダルを回転させる脚力のこと |
レッドゾーン | 一番なじみがありますね。 エンジンの限界回転域を示しています。これを超えるとエンジンが壊れてしまいます。 「レブリミッター」と言って、 エンジン回転がレッドゾーンまで達すると、プラグの点火をカットして、回転が上がらない仕組みが搭載されています。 市販車では、CBR250RRやバリオスで 2万回転も回るタフなエンジンを搭載してます。 回りすぎやな。 大型トラックやバスなどは3000回転ぐらいでレッドゾーンになるものもあります。 それにしても、なんでもそうですが、赤の表示って、大体ヤバい状態ですよね。 説明書などの警告文が赤文字だと、かなり構えますし。 で、僕、赤が好きでバイクがらみは赤でそろえていますが、これってヤバいということでしょうか…orz |
メチャメチャ大雑把に言うと、 高回転まで回るエンジンは、回転数で馬力を稼ぐタイプ、 低回転しか回らないエンジンは、低速から力強い、トルク型といえます。 エンジンのシリンダー1本あたりの排気量が大きくなれば大きくなるほど高回転まで回りませんし。 |
原チャの全開走行時は、イエロー〜レッドあたりの回転数を保っています。
気づかないだけでエンジンを酷使してるんですよ。そりゃ早く傷むわ…。
アクセル全開60km/hで走ってるとき、どれだけエンジンが頑張っているかを視覚的に分かれば、
ちょっとぐらいスピードを控えようとか、もっとバイクをいたわる気持ちが芽生え…へんかなぁ。
こんなツーリングは、エンジンを壊しにかかってるようなものです(笑)。
そして、
ブラックゾーン | レッドゾーンの外側、タコメーターの数字の無いところ。 バルブ機能の無い2サイクルエンジンだと、そこまで回ってしまうこともある。怖い。 4サイクルエンジンでも、空ぶかしすると、無負荷ですので、一気にここまで行ってしまうことがあります。 エンジンを壊してみたい人だけチャレンジしてね(笑)。 ちなみに、空ぶかしは燃料を浪費するだけで、何の意味も無いんですけどね。 |
では、低回転でどろどろ走ればエンジンにいいのか?といえば、そうでもないんですねぇ。
エンジン回転が低すぎると、トルクが出ないので、ギクシャクした走りや、エンストしたりします。
特に、高回転型のエンジン(2サイクルなどは顕著)や、高速ギアで低速走行をした場合とか。
「2相棒」は3000回転以下だと力不足でエンストしちゃう“困ったチャン”です。
かと思うと、愛車「ゴミリオ」は1000回転でも安定して走れるので、不思議なものです。
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エンジンについては、もっと勉強していろいろ書いてみたいなぁ。