大自然の巨大キャンバス



僕が知らなかっただけで、前から流行っていたのかもしれませんが、
今年ほど自然をキャンバスにしたアートを目にした年はありません。



題材は「自然」というだけあっていろいろあろうかと思いますが、特に僕の目を引いたのは
「田んぼアート」と呼ばれるものです。


どういうものかというと、
田んぼにさまざまな色(品種)の稲を使って巨大な絵を作ろうというものです。
苗が成長するにつれ田んぼに図柄が浮かび上がり、高い位置から見下ろすと圧巻、というわけです。

オフ会で丹波自然公園にある田んぼアートを訪れました

ま、これは僕が見たくてコースに入れただけなんですけど(笑)。




ともかく、どうですか、このビッグな「絵」は。

28アール(2800平方m)のキャンバスに、
5アール
(500平方m)のサイズの絵

美術館などで鑑賞する大きなサイズの油絵などせいぜい6平方m(2坪弱)ぐらい。
比較になってません(笑)。



初めて自分の目で見た田んぼアートに気を良くした僕は、テレビや新聞のローカルニュースコーナーで報道された
地味な自然のアートを見に行こうと、「2相棒」を繰って行ってきました。

単純にツーリングがしたいという口実だったのは内緒にしといてね(笑)。



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新聞に載っていた京都府福知山市夜久野町にある田んぼアート。

事前に住所からロードマップで場所を確認して行きましたが、
山あいに田んぼが広がるだけの思った以上に田舎でして。

地名の表記が当てにならず、目印も何にもなく右往左往orz
近くのちいさな商店で場所を教えてもらい、ようやく「発見」。




地元の山登り愛好団体「居母山クラブ」の会長の田んぼに、9アールの「絵」
「居母山」とクラブのトレードマークの「クマ」
それとクラブ結成25周年を記念した「25」を合わせた凝ったつくりです。

この「山」が富士山を意識していると思ったのは、僕だけではないはず(-_-;)



どっちにしても、土が見え放題の
丹波自然公園のカエルが霞んでいるな(笑)。






2006(平成18)年から毎年行っているらしく、
最初はハート型、翌年はクマ、昨年(2008年)は、田んぼにUFOが飛びました → 






僕が見下ろしている場所には
五右衛門風呂があり、

田んぼを見ながらお湯につかれる
露天風呂になっているのです。



が、逆に言えば、
周囲から丸裸を見られ放題です orz




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さて、次に僕が目指したのは、兵庫県豊岡市日高町の神鍋高原。
アップかんなべスキー場の「北壁コース」と呼ばれる、斜度30度の急斜面にそれはありました。
ここは田んぼアートではなく、スキー場の斜面のススキを刈り込むことで絵柄を作ろうというものです。




見てください、幸せを運ぶ鳥、コウノトリです。
2羽居るのですが、200m四方もあるスーパービッグサイズのため、
どうがんばっても1枚の写真に収まりませんでした(涙)。
もっと離れてみると、わかりやすいかな?→






実はこれを見に行った日は、「アップかんなべ」の東側ゲレンデふもとで
バイク用品店「バイク7」伊丹店主催のイベントが大々的に開催されていました。

そういうものが行われていると知らずに通りかかった僕は、単純に数百台は停まっていただろうバイクの数にビビってしまい
何も見ることなく通過してしまったのでしたorz


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帰り道の豊岡市但東町・大河内地区のR426を走行中、道端にぽつんと立てられた「田んぼアート→」の看板に鋭く反応。
すぐにバイクを止め、見に行きました。


オオサンショウウオと地区の「大河内」をデザインした
初の田んぼアートチャレンジだそうです。

うーん、稲で漢字を書くのは難しいですね。
こちらは努力賞を差し上げましょう。



目に当たる部分の稲がキラキラと輝いているのが
可愛らしいというよりブキミです(笑)。


来年の作品に期待しましょうか。




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などなど、収穫の多いツーリングとなりました。走行距離も350km。
僕の日帰り(ほぼ)下道オンリーのツーリングにしては しっかり走ったほうですわ。



これだけのものを作るとなると、設計図をはじめとしてたいそうな手間がかかると思いますが、
その「成果」が実ったときの感動は並々ならぬものなんでしょうね。


稲の収穫シーズンも終盤となり、あちこちで見られた黄金色のじゅうたんも見収めです。
また来年も 訪れる方たちや地元の皆さんの目を楽しませる巨大アートの出現に期待していますよ。



(2009.10.3)