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京都市の背高ノッポ


京都市は建物の高さに上限が決められていて、31mとなっています。
(京都駅の南部や御池通り沿いは45m)
が、その規制の枠を超えた建物が4つあります。
それらを背の高い順に紹介します。

 


 


1位 京都タワー 131m (タワービル;31m+タワー本体;100m) 
      
展望台は高さ100mの位置。

 今や京都市のシンボルですが、
 それまで31mを超える建物が無かったこの地では、
 建設時は非常に大きな反対運動があったと聞きます。
 「京都市に高い建物はいらない」と。
 でも建てたい。
 そこで、「ろうそく」をモチーフにして京都に似合うようなデザインにして、
 1964(昭和39)年に建てられました。
 高さ131mは、建設前年の1963(昭和38)年の京都市の人口、131万人にちなんでいます。
 この時代を僕は生きていませんので、これ以上のことはよく分かりません。

 結果論で言うと、建てて良かったのではないかと思います。
 今もなお、これを超える高層建築物が無い京都。
 京都盆地を取り巻く山々からでも、裸眼でも見えますし、
 旅先から帰って来るとき、京都タワーが見えると、
 「ああ、京都に帰って来たんやな」って、安堵もします。
 道路を走るときの、目印にもなります。
 高さ100mの位置にある展望台には400人が収容でき、「丸竹夷」の歌も聞けるそうです。
 五山の送り火を見るのにも絶好ですよ。
↓京都タワーの土台は
11階建てのビルです

   

 


 

2位 京セラ本社ビル 95m

 京都市の南部を高度経済地にしようと、 2〜3年前に、
 名神高速以南の「油小路(あぶらのこうじ)通り」沿いに限って     
 高さ制限が100mに緩和
されました。
 それを受けて建てられたのが、これです。
 京都市南部の油小路通りは、名神高速で分断されアクセスが悪く、
 周りに建物があまり建っていません
 それで、かなり目立ちます。
 南部の山々からなら、京都タワー同様にこの建物がハッキリ見えます。
 クリスマスの時期になると、壁面に窓灯りで出来た
 クリスマスツリーが出現
します。

3位はここ


 

4位 京都ホテル 58m

 京都市内で、京都タワーに次いで建てられた高層建築物です。

 それで、建築時、やはり反対が起きました。
 京都仏教会が「京都ホテルの宿泊客は
 社寺仏閣への参拝を禁止する」
などと言ったり、
 突然京都ホテル側が「高さを45mにして建てる」と言ったり、撤回したり、
 相当に物議を醸しました。
 でも、建ちました。 
 当時、建物と言えば11階までしかなかった京都市で、   
 16階まであるというのにインパクト覚えました


 ちなみに、「河原町通り」をはさんだ西隣に、京都市役所がありますが、
 戦前の建築でオマケに4階建てなので、異常にみすぼらしく見えます(笑)。
京都ホテル(右)と
京都市役所(左の貧相な建物(笑))

 


5位 東寺五重塔 57m

 ここで、京都古来の建物が出てきました。
 九条大宮にあるこの建物は、日本の木造建築物としては最高の高さを誇っていて、
 東寺自体が世界遺産に登録されています。
 毎月21日になると、「弘法さん」と呼ばれる露店がところ狭しと並ぶお祭りになります。

 JRで大阪方面から京都に入ってくると見えてきて、京都タワーと並ぶ、
 「京都へやってきた」雰囲気が出てきます。
 それにしても、当時の技術でどうやって木でこれだけのものを建てたのか、その苦労が知れません。
 今の最新技術を用いても建つかどうか。

 今は、周りに高い建物が存在しないので目立ちますが、ここは高さ45mに緩和された地域。
 これから高い建物が建ては、「ツインタワーに挟まれた大阪城」状態になるかもしれません。
 おお、恐ろしい!

 


これからも、京都も他の地方都市みたいに「高いことはいいことだ」的建物が建つんやろうなぁ。
 西洞院五条(にしのとういん・ごじょう)上がる にも45mのマンションが建つし。
あ、別に隣の大津市にそびえる2大超高層建築、
最上階の分譲価格が2億円の超高層マンション「大津MARY」や
湖岸に建つ巨大鏡「大津プリンスホテル」をけなしてるわけではありません(笑)