車だ!バイクだ!いや、【超小型車】だ!!




スーパーマンとウルトラマン、強いのはどっち?


物理的な大きさで言ってしまうと、人間サイズのスーパーマンより、ビルのように巨大な体躯のウルトラマンのほうが強いやろうに…、
って、そういう質問ではありません。



僕が訊きたいのは、英単語の意味の上では、どちらが強いのか?

スーパーsuper)とウルトラultra)。
どちらも日本語化してる英単語ですが、使い分けてますか?


僕の個人的なニュアンスでは、何となく「superよりもultraの方がスゴい」と感じます。

「ものすごい」ことを「ウルトラスーパー」とは言いますが、「スーパーウルトラ」とは言わないことから、
まずスーパー、その上にウルトラかな、と。




だけど、これでは中途半端です。ちゃんと白黒つけたい!
そこで、公平に書かれている(だろう)、英和辞典に判断をゆだねました。



手元にある「ライトハウス英和辞典」で両者を調べてみると、

super「上、上位、過度、超越」の意味があり、
supersonic(超音速の)、superhuman(超人的な)といった使い方
をします。

ultra「超…、外…、過…、極端に」の意味があり、
ultraviolet(紫外線の)、ultrasonic(超音波の)といった使い方
をするそうです。



日本語化した「スーパー」も「ウルトラ」も同じような意味合いで使っていますが、
英語本来の意味では、両者は微妙にニュアンスが違うんですね。



この結果により、正しい英語の意味では、スーパーマンは「超越した人」、ウルトラマンは「極端な人」となることから、

アメリカ生まれのヒーローはスマートかつカッコ良く
日本生まれのヒーローは異端児と認定されました(笑)。


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なんでこんなことに僕はこだわるのか。



超ハッピーとか、超気持ちいいとか、超イケてるとか…。

ニホン語にはきめ細かい表現方法があるのに、
それをひっくるめて「超」の一言で単純かつ大袈裟化するのが嫌だからですよ。
語彙力(ごいりょく)ゼロなのが丸見えやないか。




そこへ出てきた「超小型車」というカテゴリの車。
何でも「超」ってつければいいってモンじゃなって、今さっき↑で書いたばかりなのに、
国を挙げて「超」を薦めてきましたよ(呆)。


まぁ、それはいいとして、国や自動車メーカーは軽自動車(軽四)よりも小さな車を市場に送り出そうとしています。


僕には分からんのんですよ。
これを英語で表記するときに、「Super small-car」とするのか「Ultra small-car」とするのか、
どっちがいいのか…。

ニホンのヒーローに敬意を表して(さっき、貶(けな)したけど(笑))、「Ultra〜」にすべき、かなぁ…。
でも外国人からすれば「異端車」になってしまうな(笑)。



想定される仕様は、

・125cc程度のエンジンに相当(≒1kW)する
 モーター駆動の電気自動車(EV)


・1〜2人乗り

・軽四よりも小回りの利くコンパクトな車体





→写真は日産の超小型車、ニューモビリティ・コンセプト
(定格出力8kW) 全然125cc相当と違うやん。


立ち位置としては、

・(原付2種+ミニカー÷2=超小型車

・ミニカー < 超小型車 < 軽四

といったところかな。


ターゲットは、買い物などに車(特に軽四)を使う主婦層や小口配送をする個人商店などらしいです。


EVにしているのは、

・家で手軽に充電できる点と、

・燃費(「電費」と言うべきか)が優れている(約2.4円/km(23円/kWhの場合)点、

・そして、「電気+モーター」はエンジンと違い仕組みが簡単なため、小型・軽量化が出来る点で採用している模様。




しかしながら、ニホンには↑にもちょっと出てきてます「ミニカー」という
似たような車のカテゴリが存在してますやん。
原付サイズの青いナンバーをつけてるアレ。


コチラの写真の、トヨタ車体が販売している超小型車・「コムス」はミニカーですよ。

まずまずの売れ行きとTVで言ってましたが、これではご不満なん?



(※販売価格は66万8000円〜79万8000円。安いと見るか高いと見るか…)
ちなみに前出の超小型車・
「ニューモビリティ・コンセプト」は軽自動車登録
香川県の豊島(てしま)でレンタルすることが出来ます。


国土交通省により、実証実験を兼ねて、豊島内においてのみ走行が許可されています。

(2013年7月20日〜2014年3月末まで)





超小型車自体は規格も定まっていません(2012年9月現在)し、
ミニカー枠を超える性能のものは、まだ国の正式な認証すら受けていない乗り物です。



だから、各社の超小型車の公道テストはミニカー登録車で行ってるのを
NHKのニュース番組で放送してました
よ(笑)。


それじゃあ新しい枠組みの超小型車の意味あらへんやん(苦笑)。やっぱりミニカーのまま売り出したらどうや?



確かにミニカーではエンジン/モーター出力は50cc(0.6kW)相当が上限ですし、
1人しか乗れないので物足りないってのは分かりますけどね。



(ここまでが2012年9月25日に公開した本文)


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2013年に入って、トヨタが本格的な超小型車を発表しましたよ!





車体を倒しこめるところなどは、ピアジオのMP3などにヒントを得てるの丸分かりやん。

後追いの方が有利なのは分かってるけど、ここまでカッコ良くアレンジされたら、先陣を切った3輪バイクの名が泣く!
自動車メーカーに作れてバイクメーカーに作れないはずはない!がんばれニホンのバイク界!!


(ここまで2013年3月7日公開)

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まだまだ発展途上の超小型車については、新しい情報が入り次第随時更新します。
(※このコラムの最後から最新情報のコラムにリンクしています)

それから、英語での表記も決めといてよね(笑)。



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この先に見えているのは、優遇措置が大きく税収が期待できない軽四規格の廃止ではないかという話も……グフッ!!(死)


続報はこちら→「解き放たれる超小型車