「五山送り火」二度目制覇大作戦
去年行った、京都の夏を彩る「五山送り火」を原チャで巡るツーリング(?)。
僕としては、結構ツボにはまったイベントになり、今年も懲りずに原チャで暴走してきました(笑)。
前回LEADで激走した母親は、
去年の暮れの交通事故で左手の骨折の後遺症が引きずっていて、バイクで走り回るのを控えさせられていました。
なので、代わりに運動がてら自転車で、オヤジと2人「送り火」を見に行くと言い出しました。
生粋の京女の母親は、京都の行事に目がありません。相変わらずじっとしていられない性格です。
日頃全く運動していない母親に、ヤマシナから自転車で九条山を越えて京都市街まで行けるのか…歳を考えろよなぁ。
まぁ、オヤジがいるし、何かあっても対処できるわなぁと楽観視する僕。
そんな両親は、さっそうと自転車に乗って出発しました。
僕はLEADで家を出ます。
腐れ縁の「真宗Jr」こと「T」を誘ってやろうと、携帯に電話しますが、繋がらなかったり、呼び出し音がなっても出てくれない。
仕方ない、一人で行くか。
今回はカメラを持って行きます。前回1枚も撮れなかった送り火の写真をしっかり撮ってやる!
時に、2003年8月16日、19時40分。
五山の送り火のスタートは20時です。
実は、この日は前線の通過による雨が1日中降っていました。中止かと思いましたが、直前に止んだのです。
なんという幸運!
ここから先は、ここをクリックして地図を表示させると、便利…かも。 |
ヤマシナから西へ。九条山を越え京都市街に入ります。
南禅寺から天王町(白川通丸太町)交差点を北上。「大」の字が見えるポイントに差し掛かります。
去年同様、点火を待つ人で歩道はたくさんの人。
ふと、母親の生存(笑)が気になり、PHSに電話。
電話に出た母親はオヤジと「松ヶ崎(川端通北山)にいるよ」とのこと。電話の向こうから大勢の人の声が聞こえてきます。
どうやら、北側に見える「妙」「法」を見ようとしている模様。
たしかそこは、去年原チャで「五山送り火」巡りしたときに、無法地帯と化していた所やん。
って言うか、そこまで上り坂で10km以上あるんやけど…本当に借り物のママチャリでそこまで行ったの?
運動していない母親をそこまで急き立てるものは何なのか…やっぱ、京女(きょうおんな)の意地か?(笑)
僕も負けてはいられません。行くぞLEAD!と気合を入れているころに、最初の「大」の字に火が灯りました。
去年とは違うコースを走ろうと思い、盆地の東の端、白川通りから京大のキャンパスが広がる今出川通りを西に向かいます。
百万遍(白川通今出川)交差点は、「大」が間近に見える地点だけあって、
交差点周辺は人の洪水、車は大渋滞です。
こんな時に車で送り火を見に来るのは愚かもいいところ。渋滞で動けなくなって一つも見られずじまいがオチですよ。
バイクが一番早いって!!
渋滞に巻き込まれていたパトカーが、Uターン禁止の場所で赤灯回してUターン決めやがり、
赤灯を消してそのまま何事も無かったかのように空いてる道を走り去りました。
こらぁそこの職権濫用!おれのLEADにも赤灯よこさんかい!(笑)
百万遍(東大路今出川)交差点から東を向くと、 山肌にくっきりと「大」が見えています。 バイクを交差点の角に停め、歩道をフルフェイスを被ったまま見やすい位置まで歩いて、 そのまま写真撮影。 はたから見たら異様な奴っちゃなぁ(笑)。 赤信号がジャマである。消灯しなさい!!(笑) |
そこから東大路通りを北へ、御陰通りを東に。高原通りを北大路通りまで真っ直ぐ北上します。
6m道路の高原通りから「法」が真正面に見えます。
それを目当てに近所の住民が出てきて道路を我が物顔で占領しています。
ジャマやー!
道路に居座る愚民ども(失礼)をスラロームしてすり抜け、なおかつ「法」を見ながら激走。
たぶん人には当たってないと思う(笑)。
北大路通りにぶつかると、西進し、一気に西大路通りまで走りぬきます。 北大路通りを横切る川端通り、加茂街道は歩行者天国になっていて、 ご多分にもれず無法地帯。 車の流れも悪いですので、すり抜けしまくって先を急ぎます。 |
そして、向かって右側(つまり、北側)には、「妙」「法」「舟形」が。
去年、更に北側の北山通りを通ったときは、点火してる山が近すぎて文字に見えなかったのですが、ここからならはっきり読み取れます。
停まれる場所が無く、写真撮影できず(涙)。
西大路通りに近づくと正面に「左大文字(以下「左大」)」が見えます。 北大路通りから西大路通りへ入ると、後方に「左大」。 LEADのバックミラーに「大」が映ります。 振り返ると、その先には「左大」が赤々と燃えています。 赤信号で停まるたびに、振り返りカメラのシャッターを切りました。 京都に育ってよかった!と毎度ながら思います。 通りの歩道からでは角度的に「左大」は見えにくいのです。 車道の中央分離帯付近からが一番よく見えます。 それを知ってる歩行者が、中央分離帯に集まり、しきりにシャッターを切っています。 |
そのすぐ側をLEADで走る僕は、歩行者が車道に飛び出してこないかビクビクします。
たぶん当たらなかったと思う(笑)。
後は去年じっくり見られなかった「鳥居」や!
円町(西大路通り丸太町)から、丸太町通りを延々と西へ。 もうすぐ嵐山という所でようやく見えてきました。 案外早く着けましたので、ゆっくり「鳥居」を眺めます。 道端のガードレールによじ登って、少しでも高い位置から「鳥居」を眺め、 写真をバシバシ撮りました。 去年、「鳥居」に着いた瞬間に消火されたアテツケのように。 やっぱり街灯は消してほしいなぁ。 |
それから自転車で移動中の母親のPHSに電話。
帰り道らしく「もうすぐ京都市街を抜ける」との返事。平然と喋っている辺りが信じられません。
全く運動してないはずなのに…次の日に筋肉痛になるだろう。
今年も無事に「送り火」を制覇出来、満足して帰宅の途に着きました。
走行距離、40km。所要時間は1時間半でした。
家に帰ると、母親もオヤジに変化は見られません(笑)。
両親は松ヶ崎で「妙」「法」を見た後、
母親の店のごく近所の、京大の農学部グラウンド付近で「妙」「法」「舟形」「左大」を見ていたそうです。
人通りも無く、ゆっくり観賞できた、と。
おれ、すぐ側を通ったのに、そんなにたくさん見えるポイントに気付かなかったわ…。
くそ〜、LEADで激走したおれの立場はどうなるんや?!
さらにその後、両親共に筋肉痛と縁は無かった模様。ううむ、さすが我が両親!と褒め称えるべき…か?
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後日談。
そのころ腐れ縁「T」は通過中の前線の影響で大雨の降る中、富士山の夜間登山としていたそうです。
それで携帯が安定しなかったのか…。
よくやるなぁ。