おにぎり型の意地




※知識はないけど、どうしても紹介したいから脳みそフル回転させて書きました。

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車のメーカー、マツダといって思い浮かべるものは?

僕ならワインレッドカラーかな。あ、地元で愛されている お好み焼きでもカープでもOKですよ。
ただし究極のNGワード「広島焼」は場外ホームランにされますのでご注意。



僕は関西人ですので、「混ぜ焼き」などと失礼な呼びかたされてるお好み焼きを食べ慣れてますけど、
関西では「モダン焼き」と呼ぶ広島のお好み焼きが大好きです。焼きそば入っててボリュームありますやん。
あれと「おたふくソース」の組み合わせがサイコーなんですよね。(ソースを食ってるのか、って話ですが(汗))



10年くらい前の真冬に、悪友と岡山から広島まで1泊2日の自転車旅行をし、日が暮れて帰りの電車の時間が迫っている中で見つけた、
JR海田市
(かいたいち)駅前の地元の人しか入らないようなお好み焼き屋さんで食べた一枚の味が忘れられません。
関西人らしくお箸を使わずコテで食べてたのはご愛敬。


…誰か僕を止めてくれませんかねぇ。このままやったら食べ物の話で終わってしまうやん(汗)。




えーと、車の話です。マツダですね。僕のコラムでは愛をこめて「広島車」と紹介してます。
言い出しっぺはマツダを乗り継いでいる兵庫県民のあの方です(元気してますか〜)
(→コラム「『D』の強い主張」)
(→コラム「大胆不敵な広島車」)
(このタイトルは一発退場にされそうですね orz)




それ以前より、マツダには強いこだわりがありますよね。

ロータリーエンジンです。自動車メーカーとしては事実上、マツダの専売特許
コスモスポーツから始まり、ルーチェ、RX−7、RX−8などに搭載されました。



車やバイクのエンジンと言えば、
燃料の燃焼により発生したエネルギーを上下運動→回転運動に変換する「レシプロエンジン」ですが、
(→コラム「2サイクルvs4サイクル、サシで勝負!」)






それに対してロータリーエンジンは、
燃料の燃焼により発生したエネルギーを長円形の中を三角形のオニギリのような形をした
「ローター」という物体を回転させることで生み出され
ます。

言葉で説明してもワケ分かりませんし、Wikipediaから動画を拝借しましたのでご覧ください。




こういうことだそうです(手抜き)。



ロータリーのメリットは、

・少ない排気量で大きな力を発生させられる(レシプロの1.5倍くらい)

・バルブ機構が無いなど仕組みが簡単なので、軽量コンパクトになる(レシプロの3分の2くらい)

・騒音が少ない



など、レシプロエンジンより優れているように思えます…、が、
デメリットもあります。

・排気量は少ないけれど、仕組み上一度に吸い込む燃料がレシプロの倍になるので、燃費が悪い(レシプロの7割くらい)

・エンジン整備に知識が必要

・エンジン上のデメリットではありませんが、同排気量のレシプロの1.5倍の出力を発生することから、
 ロータリー車の自動車税は、排気量を1.5倍して算定されます。


 (例)RX−7だと、1ローターあたりの排気量654ccが2ローター搭載なので、総排気量は1308ccですが、
 税制上は、654×2×1.5=1962ccと換算されます。



現在(2023)年時点では、ロータリーを搭載した市販車は存在しません。
なんとか自社の技術を存続させたかったようですが、排気ガス規制が通らず、RX−8を最後にロータリー車はこの世から消えてしまいました。


これで技術がついえてしまったんやな…と思ってましたが、ある日、マツダは決して諦めてなかったことを知ることになります。





新聞記事にはヨーロッパの価格が記されていますが、ニホンでも発売されていて、
お値段は税込み485万1000円です。



「2023大阪モビリティショー 第12回大阪モーターショー」で現物を見てきましたので、写真を載せときますね。








ロータリーの復活…!




…とはいっても走行用エンジンではなく、発電機として、です orz







エンジンは830ccの1ローターです。



エンジンの回転数を一定にすると燃焼効率が上がり燃費も向上しますので、
車にロータリーを載せたいがための苦肉の策なんやろうなぁと思います。
肝心の燃費はWLTCモードで15.4km/L。あんまり伸びないなぁ。



そんなこと言いながら、エンジン直結で走れる内緒のコマンド仕込んでたりして。
ホンダのインサイト(最終型)みたいに(笑)。




記事にもあるように、次世代燃料として注目されている水素にも対応してますし、
仕組みが簡単なため、少々粗悪な燃料でも動くらしいです。

さて、ロータリーの、マツダの意地はこれからも続くのか…?



記事引用:京都新聞 2023年5月5日付朝刊