ドアミラーに点るオレンジ色




仕事帰り。山科区の自宅への道のりは、毎日のように長い渋滞が。

バイクで通う僕は、信号待ちで車の流れが停まると、車道の左端を使ってゆっくりとすり抜けし、
前へと進みます。(→コラム「すり抜けする者、渋滞を制す」)
律儀に渋滞に並んでいては、空いている往路は30分ほどで走れる道のりなのに、復路は倍の1時間コースになってしまうからです。



そんなすり抜け中、周囲の車にちょっとした「異変」が起こっていることに気づきました。


大きな変化には気づかないことがあるのに、視界の隅で起こるミクロの変化って目に留まりません?
ほら、部屋の隅っこで一瞬何かが光ったり、目に見えるか見えないかのようなサイズの何かが わずかに動いたりとか。

それはガラスの破片や携帯のLEDランプだったり、蚊だったりするわけですが。



交通社会における、そういうレベルの「異変」を僕の目が捉えたんです。



僕の視線は停車中の車列の左ドアミラーに注がれていました。

ミラーの隅っこにオレンジ色のランプが点灯してるやん。

なんやろ、あれは?


トラックやバスにある車幅灯みたいなもんかな?



ドアミラーは車体からはみ出しているため(→コラム「『3サイズ』からハミ出たパーツ」)、
道幅の狭いところでの通過や離合の際に寄せすぎたりして、電柱や対向車のミラーに、自身の車のミラーをコツンと当ててしまうことがあります。

それを防ぐためやろか?…にしては、表示が小さすぎるか。



また あるときは、隣の車線の車を追い抜く際に、
その車のドアミラーにオレンジ色の小さなランプが突然点りました。

逆に僕が抜かれるときに、抜いていった車のドアミラーにオレンジ色のランプが点灯したり。

うーん、どうやら車幅灯ではなさそうや。
どちらかというと、おれがマークされてるみたいやん。


そのオレンジ色のランプも車種によっては単なる△マークやったり、へんな模様やったりで、統一感がありません。


それが何かを知ったのは、JAFの広報誌「JAFMate」でした。







そう、オレンジ色は、抜いたり抜かれたりすり抜けしたりしている僕が、
車の死角に入っていることを車の運転者に知らせるもの
だったんです。





つまり、僕がマークされていたと(笑)。



進行方向斜め後ろはミラーに映りませんし、首を左右に振っても視野に入りません。(→コラム「斜め後ろは見えてない!」)
それを、センサーが周囲を見張ってくれ、危険を教えてくれる。

ええなぁ〜。むしろバイクのミラーに付けてくれへんかなぁ。




記事引用:「JAFMate」(JAFMate社)※何月号か忘れちゃいました m(_ _)m