暴かれた「公道レーサー」
バイクを愛するものとして、このようなコラムを書かざるを得ないことを 恥ずかしく思う。
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和歌山県の北端にある高野山。
弘法大師（空海）が修行し、高野山真言宗を開いた場所であり、総本山として金剛峰寺があります。
年間を通して参拝者がたえることのない、宗教地区ですね。
宗教にあんまり興味がない方でも、空海とか金剛峰寺くらいは歴史の授業などで知ってることかと思います。
そういう僕は、文系のクラスにいながら、文系科目がまるっきり不得手。
本当は得意な理系のクラスに進みたかったのですが、
文系・理系選択の際、仲のよかった同級生が全員文系に進むというので、僕も文系に進んだだけで。
ポリシーが無いのは今に始まったことではないのです(-_-；)
自分のしたいことより友人関係を取ってしまった僕は、おかげで、授業はついて行けず泣かされまくり。
歴史科目なんか皆目ダメです。どうも暗記するだけの勉強は苦手なんですよね。
語呂合わせで年号を覚えるだけとか、歴史上の人物の名前と功績を覚えるのとか…まるでアカンのです。
おかげで、高校３年の時の日本史が凄まじい点数で、単位を落としそうになり、
あわや同級生と一緒に卒業できない危機に見舞われました orz
しかし、最後の３学期の期末試験に歴史の先生が気を利かして、
最初から５０点分の問題を全員に公表してくれていたので、事前にマジメに勉強（暗記）をして点数が取れ
難を逃れたという次第。
「高野山」をキーワードにしたがために、僕の自滅ネタを披露したところで本題に入りましょう。
その高野山から、紀伊山地を縦断する形で 田辺市龍神村まで延びる国道があります。
国道３７１号線、通称「高野龍神スカイライン」（以後「スカイライン」）。
かつては有料道路でしたが、２００３（平成１５）年に無料開放された山岳道路で、延長４２ｋｍ。
奥深い山の中にありながら、尾根伝いに延びる道であるために開放感があり、
また、全線に渡ってアップダウンのあるワインディングが続くため、バイクで走るのにはもってこいなのです。
スカイラインの中間地点には「ごまさんスカイタワー」があり、ここからの紀伊山地の展望は見ものです。
何度でも訪れたくなる道ですが、
京都を発着点とした場合、高野山と龍神温泉を堪能し、がっつりワインディングも楽しみたいなら１泊２日は欲しいので、
なかなか行けないんですよ…。
かつて「２相棒」とこの地を日帰りで訪ねたとき、復路の龍神村→高野山の途中で日が暮れてしまい、
街灯の無い真っ暗な中を走ることになったので、ここへの日帰りは一種のトラウマになっているんですわ。
このように、「スカイライン」は、
周山街道 （京都府〜福井県・延長９５ｋｍ）や
奥琵琶湖パークウェイ （滋賀県・延長１９ｋｍ）、
六甲山 （神戸市・延長１７ｋｍ）などと並ぶ
関西圏の「走れる峠道」の名所となっているのです。
そうなると、バイク乗りが集まってくるのは自明の理。
ことに「スカイライン」は都市部から大きく離れていて、また街と街を結ぶ道でもないことから
時間帯によっては交通量がほぼ皆無。
そして、道路状況が良好なため、早朝を中心に公道サーキットと化すのです。
そこを「走るために走る」彼ら、…俗に「走り屋」とか、卑下して「峠小僧」と言いますが…は
「マイナーな種族」であり、活動自体も基本的に地下活動的なので、普段お見かけすることは少ないかと思います。
しかし、そんなマイナーな種族を、バイクに興味の無い人たちにまで知らしめてしまう事態が起こってしまったのです。
「スカイライン」を大型バイクで猛スピードで暴走していた、
あるバイク乗りが逮捕されたのです。
