家電メーカーのビジョン




現在、主な事業として車やバイクを自社開発しているメーカーって、その数が知れていますよね。
国内でいえば、車は10社ほど、バイクに至っては4社しかありません。
他社が大手をふって新規参入する気配もない。では、その障壁となっているのは何でしょう。



シェアを得られるほどの資金や設備投資ができないから?
いや、それだけではないでしょう。



僕が思うに、エンジンだと思います。



エンジンって複雑な装置で、車やバイクを十分に動かせるだけ性能のあるものを一から作り上げるのは困難。
それを作れるメーカーは限られています。
例えばニホン的なクラシックな外観の車を作ってる光岡自動車だって、ベースはトヨタや日産やマツダですしね。
そのトヨタにしても、超高性能なエンジンはヤマハに作ってもらってる…(→コラム「3750万円の咆哮」)。



ガソリンやオイル等の油脂類を多量に使うエンジンはメンテナンスも難しい。
だから、新規参入がはばかられ、寡占的な状況になってるのでは?と僕は読んでいます。




その牙城が崩れるのかも?のニュースが流れてきました。


記事のレイアウト上、読みにくいかもしれませんがご了承ください m(_ _)m







エンジンを使わない車…つまり、EV(電気自動車)だと、
とりあえず、モーターとバッテリーがあればなんとかなります。



モーターなんて、生活のあらゆるところに使われていて、
エンジンよりも圧倒的に流通量も汎用性も高いし、軽量コンパクト省エネルギーですやん。



ミニカー3輪(トライク)のものであれば、車体の衝突安全基準もないので、
現在でも小さなメーカーが個性的なEVを作ってる
ことからも自明です。
そこへ、資金力のある大手家電メーカーがやってきた、と。




車がEV化する流れにより他業界が参入するのは、ある意味見えていた未来なのかもしれません。

そのうち、部品製造も 現在主流の一次下請け・二次下請けなどに頼らない完全自社生産で、
販売方法もアメリカのテスラのようにディーラーを持たずネット販売のみで、
納車も、購入者(顧客)が専用の駐車場へ取りに行く…というふうになっていったら、今の車の販売モデルは崩壊しちゃうかも。



ただ、今回発表したメーカーがなぁ…。
ソニータイマーはつけないでね(笑)。




記事引用:京都新聞 2022年1月5日付夕刊