0円の領収書




いつかコラムで使おうと残しておいたものが、こんな形で役に立とうとは。

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エッ!1枚目は去年やん!!と思われた方もおられるかもしれませんね(・∀・)


フッフ、日付は西暦ではないですよ(笑)。平成、です。2枚目は西暦。同じ会社の領収書やのにややこしいことを。
両方とも2010年ですね。13年前です。




当時、高速道路の通行を無償or激安にする!なんて政策が幅を利かしてまして。
(→コラム「下道愛好家の抵抗」)


冒頭の領収書はそれに先立ち、社会実験として一部のマイナーな高速で無料化が行われた時のものです。
(→コラム「神様仏様、高速道路様〜」)


結果としては無料化区間の通行量が激増し渋滞が慢性化。逆に並行する下道がガラッガラになる異常な状態となったのです。
そりゃそうなるわな。
(→コラム「わが代車人生に悔いナシ」)




高速道路をはじめとする有料道路は、
借金した建設費を通行料で賄い、償還が終わると無料開放する…が基本となっています。



たとえば、

滋賀県と三重県をまたぐ鈴鹿スカイライン
僕がバイク乗りになったころは有料道路でしたが、のちに無料開放されました。

若狭湾に突き出た観光道路、エンゼルライン
通行料金がバカ高だったので、軽車両と同じくくりで小銭で通行できる原付で行きましたが、のちに無料開放されました。

能登半島への日本海沿いのアクセス路である自動車道の能登有料道路は、
のちに「のと里山海道」に名を変え、無料開放されました。




このパターンに沿えば、
建設されてから年月が経っていて通行料金も十分に得られている名神高速は、
本来なら無料開放されてるはずなのに、いまだに有料です。

なぜなら、赤字路線の損益をドル箱路線の利益で賄っているからです。JRと同じ仕組みやん orz



にもかかわらず、鳥取道や山陰道みたいに
国や県が金を出して建設(これを直轄方式・新直轄方式といいます)したために開通時から全線無料の高速があったり。
なんだか不公平ですよね〜。
(もしかして鳥取県には有力な政治家がいるんやろうか?)




そして、NEXCO管轄の高速道路は、






僕たちが生きている間の無料化どころか、その気はまるで無いようです。
どうせ2115年が近づいたら同じことを繰り返すんでしょ。Forever有料!



まぁ、かつての「無料化」社会実験の結果から、ニホン人は「タダほど安いものはない」に群がる人種と判明していますので、
鉄道の特急料金みたいに、利便性をお金で買うシステムを継続しておいた方がエエように思いますわ。

もしくはJRみたいに赤字垂れ流し路線は廃止にするかやな(笑)。



以前に似たようなコラムも書いてますが、こちらは生きている間に無料化してほしい…。
(→コラム「タダになるのはいつの日か」)




記事引用:読売新聞オンライン 2023年2月10日付配信記事
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230210-OYT1T50177/