15時からの“変態”歴史探訪




あくまでも誉め言葉です。

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静岡県は浜松市に本社を置くスズキ
バイクと車の両方を製造している、世界でも数少ない企業のひとつです。


このクラスのモノづくりの会社ともなると、企業ミュージアムを持っているところがあり、スズキも持っています。


ぜひぜひ行ってみたかったんですよ。モノづくりの方向性が一般常識の斜め上をゆく「変態」企業の有様をこの目で見たくて。
そして「鈴菌」に感染した、熱心なスズキ信者たちの実態を見たくて。
(→コラム「真正・油冷エンジン降臨?!」)



それだけのために「2号R」と1泊2日で行ってきましたよ。時間節約のために、ほぼ全線高速のブルジョワ旅で。




その名は「スズキ歴史館」という、何のヒネリもない施設でして。
スズキ本社の目の前に建ってます。




ヒネリのない名称ですが、
自社の歴代の製品や技術を惜しげもなく見せてくれる、その名に恥じない展示をされています。
事前予約制ですが、当日予約もOK。そして完全無料
それどころかお土産にスズキ謹製のクリアファイルをもらいましたよ。
入場料取ってお土産もないカ○サキワールドは見習いたまえ。




そして、開館時間は9時から16時半までなのに、
9月から1月までは地元の小学生の社会見学を優先してまして。
訪問した11月は優先期間真っ最中で、一般の見学はなんと15時から orz

一般人の扱いが酷くないですかね?



ツーリングの2日目に訪問予定してましたけど、朝から15時までの時間を持て余して正直困りました。
浜松って大したもんが無いんですもん(失言)。
浜名湖を走ったり、竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)で洞窟探検したり、「うなぎパイミュージアム」行ったりして時間をつぶしました。



しかし、この「スズキ歴史館」、場所がメッチャ分かりにくいんです(涙)。
国道沿いにドドーンと掲げられた「S」マークを見て、あそこが本社か!と行ってみたら、単なるスズキのディーラーやったし orz
地図見て予習して走ってるのに道に迷うとか、どういうことですかね?(#゚Д゚)
おかげで予約時間に遅刻しそうになりましたわ。




ま、何とか定刻に滑り込みセーフで到着し入場しようとすると、
例の小学生ご一行様が東名高速での事故により到着が遅れて、まだ場内をうろついているため、
一般人は「待て」を食らわされました orz

もう一度書いておきますけど、閉館は16時半です。
所要時間は1時間半と案内されてまして、15時スタートでは最初から余力ゼロなのに、
入場待ちのせいで余力がマイナスになりましたわ orz



ようやく小学生どもが元気に退場していき、一般人の入場が許されました。


どんどん見ていきたいのですが、こういうのが大好物の僕は、ひとつずつじっくりと見ていくので全然前に進めません。
「時間よ止まれ」と願っても時計の針は停まるはずもなく、刻一刻と時間が流れていきます。



写真でいろいろ紹介しますね。
僕の好み基準で撮ってますので、いっぱい抜け落ちてますが、その部分は実際に行ってご覧になってくださいな。





↑歴代のワークスレーサーたち





↑スズキの最初のバイク「パワーフリー」(1952(昭和27)年)と、
 このバイクを作った2代目社長の胸像





↑ナナハンブームの際に世に出たバイクたち
(→コラム「魅力・憧れ・羨望・ナナハン」)



↑ギャグのつもりで作ったのに、他社が真似してミニレプリカブームを起こした
その名も「ギャグ」(左端)
(→コラム「ミニレプリカ」)



↑右上にゼロがあるメーターの数字が斬新



↑ゴールドウィングに対抗したか(笑)





↑デフレバイクの象徴とも言うべき名車(迷車)チョイノリがお立ち台の上で誇らしげです。
(→コラム「スズキの逆襲」)




展示スペースが足りないせいか、一部のバイクは前後2列で展示
後ろのバイクを詳細に見たいのに、前のバイクが邪魔で見づらいですがな orz


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ここでは二輪メインでの紹介ですが、他にも車や乗り物の開発・製造工程・映像コンテンツなど、
好きな人にはたまらない、とにかく豊富な展示に、
他の来場者も「時間が足りない」と言ってましたわ。

僕かって全然足りませんよ!見学前半で時間を費やしてしまい、肝心の後半のバイク展示の見学がないがしろになってしまった orz



そんなこんなで全面的にスズキ熱に侵された僕も鈴菌に感染し、
酔いしれた気分をまといながら16時半、蛍の光が流れるスズキ歴史館を後にしたのでした。



今度は小学生に変装して朝イチから乗り込んでやるか。
(素直に2月から8月に行けばいいものを)



スズキ歴史館についてはコチラ
https://suzuki-rekishikan.jp/