海外の原チャ事情
ニポンでのバイクの販売台数の3分の2を占めているのに
日ごろ、交通社会からツマハジキ状態にある、可哀そうな我らの原チャ。
風の噂では、原付免許で乗れるバイクの排気量の上限を125ccまで上げようではないか、の声があるとか無いとか。
根拠として、
【1】 昨今の排気ガス規制で小排気量で大パワーの出せる2サイクルエンジンが駆逐され、
主力の50ccスクーターが4サイクル化した結果、馬力がダウンし、
車の流れに乗るには力不足。
【2】 30km/h規制とか二段階右折とか、キープレフトとか、くだらない原付イジメな法律からの脱却。
【3】 それと、道交法では「50cc未満」、車両法では「125cc未満」とチグハグになっている
「原付」の定義の統一。
【4】 2サイクル50cc、4サイクル100ccの比較↓
排気量 | 馬力 | トルク | サイズ(全長×全幅×全高) | |
ライブDioZX | 空冷2サイクル 49cc | 7.2ps/6500rpm | 0.81kgf/6250rpm | 1675×630×995 |
スペイシー100 | 空冷4サイクル102cc | 7.1ps/7500rpm | 0.80kgf/5000rpm | 1795×680×1070 |
ありゃま、ライブDioZXとスペイシー100は、ほぼ同じ性能やん。
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そういや、外国では50ccをはじめとする小排気量のバイクってあまり聞きませんが、そのあたりの事情はどうなっているのでしょう。
・台湾はスクーターが人気ですが、排気ガス規制強化でで50ccの生産コストが上昇した結果、
コストパフォーマンスに優れた100〜125ccクラスが主流となっているようです。
・ヨーロッパでは、50ccをモペット、51〜125ccをライトモーターサイクルに分類されていますが、
車の免許で125cc(※15馬力未満)まで乗れるため、125ccクラスが人気上昇中らしいです。
・アメリカはスピード狂の国って印象やし、小型バイクなどお呼びじゃないやろう(調べてないけど)。
と、いうわけで、50ccが大いに頑張っているのは、どうやらニポンくらいみたいです。
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ニポンも、大好きな外国のマネをして、
普通免許や原付免許で乗れるバイクの排気量の上限を125ccにしちゃえば?
そうすれば、エンジンを高回転まで回さなくても十分走るので燃費が向上するし(CO2も削減できてエコロジーよ〜)、
車の流れに乗れるし、走りの余裕による安心感も生まれます。
エエことばかりやん。
ま、125ccまで引き上げられたとしても、
現行の原付講習程度で免許皆伝していては、バイク小僧がさらに暴走化しそうなので、
免許取得の講習はハイレベル化しなきゃいけないなぁ。
買い物など、近場の足に使うには125ccクラスはオーバースペックな気もするし。
バイクメーカーとしても、排気量が大きければ馬力に余裕があるから、軽量化などの努力を怠り、
バイクの「造り」がガサツにならないか。
(↑これは、パソコンの急激な性能upにより、無駄だらけのプログラムでも普通に動作するので、容量が肥大化したなど
ソフトウェアが粗悪化したという前例もあります。余談)
デメリットもそれなりにありますけど、大半の「原付」ユーザーには大歓迎のメリットがあると思うけど。
などなど僕の夢を語ってみましたが、夢のまま終わるでしょうね。
50ccは生き残りますよ。
スピード違反のお得意様が激減して、国の収入が減ってしまうもん。
この悪知恵国家の得意技「取りやすい所から取る」システムをみすみす捨ててしまうなんて、考えられへんがな。
だから、我らの原チャ乗りたちよ、当分安心したまえ(笑)。
参考資料 モトチャンプ(三栄書房) 2008年7月号