Z戦士の会
さて、昨今の排気ガス規制の強化や法律の厳しい仕打ちに加え、パワーアップした電動アシスト自転車の台頭で
年々元気さを感じられなくなっている、我らが原チャ。
しかし、かつてのニホンには、各バイクメーカーが国内最速原チャの座のシノギを削っていた時代がありました。
それがコチラ。
ホンダ、スーパー/ライブDioZX | |
ヤマハ、スーパーJOG−Z/ZR | |
スズキ、セピアZZ→ZZ(ジーツー) |
カワサキ、ありません(笑)
いや〜、なつかしー!僕が高校〜大学時分に大流行だったんですよね。
どのモデルも当時の自主規制最大の7.2馬力(PS)を発生させる2ストエンジンを搭載し、
ノーマルで右に出る原付スクーターはナシ。
法定速度の30km/hなんて完全無視のジャジャ馬ですぜ。
いずれもフロントブレーキはそのパワーをガッチリ受け止めるべくディスクブレーキ。
JOGにいたってはブレンボ社製のものをつけるなど豪華仕様です。
なお、ヤマハのバイクのブレンボは「ヤマンボ」と呼ぶのが普通(笑)。
ノーマルでも十分にアブない仕様なのに、市販されている社外品のCDI(点火装置)を付けてリミッター解除するだけで
普通に80km/hくらい出ますからね。
僕もリミッター解除したスーパーJOG−ZRに乗らせてもらったことがありますが、
軽くアクセルを開けただけでも強烈加速でウィリーしそうでしたからね。もはや犯罪同然です(笑)。
当時メーカーが「暴走車両製造罪(※)」でK察に しょっ引かれなかったのが不思議なくらいですよ(笑)。
そういった2スト原チャの「名車」たちは90年代後半に押し寄せた排気ガス規制で次々と駆逐されましたが、
4ストに移行してからも、スマートDioZ4やJOG−ZRという名称で、その血筋は確かに引き継がれています
(2ストに比べれりゃパワーの面で相当劣りますが…)。
これらのバイクに共通する、あることに気付いてますよね?
そう、「Z」です。
やたらと目に付くZの文字。
バイク以外に目を向けてみると、マジンガーZ(アニメ)とかフェアレディZ(日産の車)とかありますが…、
どうしてZなんでしょ。他の文字ではアカンのか?
こういうときは辞書で調べるに限る。
パラパラ…(「ライトハウス英和辞典」を繰っている)
あった。
「Z……アルファベットの26番目の文字。発音は『ズィー』『ゼット』」
それだけしか書いてない orz
なんと役に立たん辞書なんや。捨ててしまうど!
あ、いや、独り言ですゴメンナサイ m(_ _)m
仕方が無いのでネットの世界に何か落ちてないかとさまよってみました。
すると、こんな記述が。
「Z……アルファベットの最後であることから最終・最強などの意味を込められる」
なるほど、完成されたものということか。言われれば分かる気がしますよね。
僕は、Zという稲妻型から、文字としての畏怖と言ったものも感じますよ。
だからといって、なんでもかんでもZをつければいいってモンじゃない。
上で挙げた、マジンガーやフェアレディにZをつければ、
もともと持っているその名にキレやシャープさ、タフやパワフルさが加わり引きたつけど、
間違っても、「きのこの山Z」とか「清水寺Z」などと名付けたらアカンで。バチ当たるど(笑)。
あ、そういや、カワサキのバイクに「Z」の名がつくものが多いですけど、これも自信の表れなのかな?
僕は、往年の「Z戦士」の再来を心待ちにしております。
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今でもZの名を持つ2ストのカッ飛び原チャは中古屋さんでお見かけします。
たとえば、仕事中に通りかかる、店先に原チャをこれでもか!と並べている右京区のK川モータースとか(笑)。
あそこ、掘り出しもんがギョウサンあるで、見るからに。
仕事放ったらかしにして、バイク漁りに行きたいわ〜(^_^)
※「暴走車両製造罪」なんて犯罪はありません。本気にはしてないでしょうけど念のため(笑)。