30年後に90%
新聞の片隅に小さく載ってるのを見逃さなかった。
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車の世界ではEV(電気自動車)への加速が早まっていると思います。
かつて、世界で初めてエンジン(内燃機関)の車を全廃し全てEVにすると宣言した国は、それを2040年と定めました
(→コラム「Xデーは2040年」)。
ところが、各自動車メーカーの環境意識と開発スピードはそれよりも早く、
たとえば、メルセデスベンツは、今年(2021年)で、
辛うじてエンジンを用いるPHV(プラグインハイブリッド車)(→コラム「エンジンがかかるとがっかりする車」)の開発も終了すると宣言、
すでに新型エンジンの開発も終了していることから、今後はEVの開発に注力することがハッキリしました。
もっと言ってしまえば、テスラなんて最初っからEVのみですからね(まぁ、事業内容からすれば当然か)。
(→コラム「市長が乗りたかった車?」)
(→コラム「俊敏な低ポリゴン車」)
それ思うと、ニホンはまだエンジン(内燃機関)にこだわっていますね。
(→コラム「飾りじゃないのよエンジンは」)
(→コラム「エンジンサウンド命」)
国内のEVのシェアはわずか0.5%ですし(2020年)。
世界的には「次世代車」から陥落したHV(ハイブリッド車)でシェア35%(2020年)。
車の世界はそういう点で混沌としています。
翻って、バイクの世界では今もエンジンが大手を振ってますよね〜。
車体の小さいバイクでは、バッテリーをたくさん積むことが難しく、航続距離を稼ぎにくいからでしょう。あと、値段と充電の問題も。
でも、エンジンより軽量コンパクトでメンテナンスも簡単なモーター&小型のリチウムイオン電池の組み合わせは、
性能を抑えた乗り物には適していて、つまり原付クラスと相性がよいのは事実。
本当のチョイ乗りに適した、自由な姿かたちの乗り物が多数出てきています。
でも、そういう状態が長く続いていて脱出できてないのもまた事実。
そんな中、高らかに宣言したバイクメーカーが出ました!
バイクのEV化を推進。
携帯電話やインターネットが市民権を得てからわずか四半世紀でこれだけ進化したのですから、
約30年後のバイクはもっと期待していいでしょうね、きっと。
果たして、どんなバイクが出てくるのでしょう。
そして、峠道や高速やサーキットを疾走するバイクは無音で迫力を出せるのでしょうか?!
こうなったら、むしろEV化できない10%のバイクは何なのか気になるわ(笑)。
記事引用:京都新聞 2021年7月20日付朝刊