盛り上がる横断歩道
「アビイ・ロード」のことではありません(笑)。(→コラム「1Beatles」)
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歩行者って交通社会の中で最も弱者で、基本的には最大限守られる立場だと思います。
でも、たびたび蔑ろにされ、悲劇に晒される立場でもあります。
このコラムを書いてる当時だと、
下校途中の小学生の列に飲酒運転の中型トラックが突っ込んで児童2人が亡くなり、3人が大けがをした…
なんて痛ましいニュースがありました。
原因の多くが車側にあるため、歩行者が保護されるよう様々な取り組みがなされています。
僕が書いたコラムで言うなら、
「3D道路ペイント」
「モノクロームなトリコロール」
「二次元シケイン」
「歩車非分離・共有空間」
「その後の亀岡市」
などがあります。
どれも登場当初はナイスアイデアだったり画期的だったりしたわけですが、
いつしか慣れてしまい効果が薄れる、と。
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歩行者が最優先のはずの横断歩道。
信号のないところだと横断者が待っていても通過する車、多いですよね。
交通違反どうのこうのの前に、
車を運転している僕が、明らかに渡りたそうに待ちぼうけをしている歩行者を見つけたら、可能な限り道を譲るようにしています。
ですけど…、
横断中の歩行者が車にひかれて亡くなるケースが後を絶ちません。
そこで、とうとう物理的作戦が巷に現れるようになりました。
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横断歩道を凸状に盛り上げる「ハンプ」にし、
速度が乗ったまま通過しようとすると車が跳ねるようにしたんです。
こうすることで横断歩道を通過する際に、速度がせいぜい25km/hくらいまで落ち、
横断者がいても停車できるようになるそうです。
現物はコチラ↓
(写真・新聞提供:銀次さん)
後付け感、丸出し(笑)。社会実験やったらこんなもんか。
ハンプ自体はあちこちにありますので、その効果を経験された方もおられると思います。
絶大ですよね。
というわけで、やみくもに道路上の物理的仕掛けが増えていかないよう、安全運転に努めていきましょうかね。
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あ、こういう歩行者ば別に守られなくてもいいです(汗)。
(→コラム「路上は快適な寝床?!」)
記事引用:
京都新聞 2021年6月26日付夕刊
南信州新聞 2023年9月23日付朝刊
写真・新聞提供:銀次さん(長野県) ありがとうございます